BMW 2シリーズアクティブツアラー 海外試乗レポート/石川真禧照(1/4)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:ビーエムダブリュー
BMW初のFFモデルは、初のコンパクトMPV
メルセデスの新型車攻勢に対抗するかのように、BMWも次から次へと新型車を投入している。
今回は「2シリーズ アクティブツアラー」。BMWとしては初めてのコンパクトMPV(マルチ・パーパス・ヴィークル:多目的用途車)であると同時に、初めてのFF(前輪駆動)車になる。
2シリーズと言えば 2013年2月に2ドアクーペが登場している。このクルマは1シリーズをベースにしていたので、駆動方式はFR(後輪駆動)だった。
しかし、今回の2シリーズアクティブツアラーはFF車なのだ。このあたりのシリーズ化はまだまだ社内でも整理されていない感じ。それほどに新型車攻勢が急激に進んでいると考えてよいだろう。
MINIとパワートレインを共有しつつBMWの独自性も保つ
で、2シリーズ アクティブツアラーだが、ボディサイズは全長4342mm、全幅1800mm、全高1555mm、ホイールベースは2670mmとなっている。これを1シリーズと比べるとアクティブツアラーのほうが7mm長く、35mm広く、115mm高い。ホイールベースは20mm短いというプロポーションだ。
サスペンションはフロントがシングルジョイントスプリングのストラット、リアはマルチリンク式を採用している。これで、ちょっとBMWのクルマに詳しい人はこのコンポーネンツが、BMWグループのミニと共通かも、とピンとくるかもしれない。それは間違ってはいない。
でもBMWもメーカーとしてのプライドがある。ミニとBMW本家のモデルが同じシャーシを使うというのは許せないことのようで、FF車に続いて登場するであろう4WD車はミニとは異なる革新的な方式を採用するようだ。
[次ページへ続く]
この記事にコメントする