メルセデス・ベンツ GLA 250 4MATIC 試乗レポート/今井優杏(2/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二
オフロード仕様から街乗り仕様まで多種多彩に揃った日本仕様
以前、このオートックワンではスペインで行われたGLAの国際試乗会でのレポートを公開したが、そのときの事前予想では、2リッター直噴直4ターボの GLA 250 4-MATICとGLA 45 AMGのみの展開になると見ていた。しかもサスペンションは「オフロードコンフォート」一種のみ、とも予想していた。
というのも、あまりに全部導入しちゃったら既存モデル「Aクラス」と同社競合してしまうんじゃないか? それを避ける向きはさすがにあるんじゃないのか? と推測したからなのだが、その予想はスッカリあっさり覆されてしまった。
世界で人気急上昇中の小型SUVジャンル
今更言うまでもないが、世界的に見てこの小型SUVというジャンルは今やドル箱。作ればばかすか売れちゃう、大人気車種なんであることはジョーシキだ。
そのホットすぎる市場を、さらに売れ行き好調でコチラもホットなAクラスベースのGLAが見逃すわけはないのだ。ちょっと見ただけでもGLA 180とGLA 180 SportsなんてガチでAクラスのそれぞれとモロかぶりな気もするが、若干の価格差があるんでそこんとこヨロシク、的に着地点を設けたようなイメージか。いや、そんな重箱の隅つつくみたいな同社内競合なんて一切フィルターから外して、売れるなら導入しようぜ!となったのかもしれない。どちらにせよ、メルセデス・ベンツがGLAを“売れるクルマ”と定義づけているのは、このラインナップをみれば火を見るよりも明らかだってことだ。
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