フォルクスワーゲン ジェッタ 海外試乗レポート(2/3)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:フォルクスワーゲン・グループ・ジャパン
ゴルフバックが横に積めるサイズのトランクは魅力的!
翌朝、いよいよベルリン空港で、新型ジェッタとご対面!空港駐車場にズラ~リと並べられていると、やっぱり圧巻って感じです。フロントマスクはゴルフGTIのようなワッペングリルが採用されているのですが、クロームメッキになっているぶん、上品な感じが伝わってきます。
リアスタイルは、なんとなくパサートっぽい印象を受けるのですが、LEDライトが適度にハードなテイストを生み出していて、全体的にスポーツラグジュアリー感が漂っている雰囲気。VWブランドの中の位置づけと、エクステリアの印象がピタッと合っている感じと言えばいいでしょうか。
サイズ的には、やはりゴルフ5をベースにしているということで、ボーラと比べると大きくなったなぁという印象。でもジェッタに限らず、最近の欧州車はドンドン大きくなるような気がするんですけど・・・。
こんな素朴な疑問をVWAGの方にぶつけてみると(ここでも言葉の壁が立ちはだかり、直接質問はぶつけられないので、通訳の方に聞いてもらいました:泣) (1)最近の若い人たちは身体が大きくなったから (2)トレンドがそうなっているから (3)ボーラで特にリアの膝まわりが狭いと言われたから というお答えが返ってきました。
確かにどれもうなずけると言えばうなずけるお答えなのですが、ドイツ人の若い子が大きくなったから・・・と言われちゃったら、日本人の若い子がいくら体格がよくなったと言っても、到底追いつけないワケでして・・・。縦幅日本人女子平均体格+α横幅の私としては、う~むその差は広がるばかり・・・。なので、ドライビングポジション的にはどうなのかしらん・・・?と、恐る恐る乗り込んだんですが、少々座面は長めなものの、適格なポジション範囲には収まって、ホッとしたりして。なんといっても、慣れない右側通行の街を走るワケですから、ポジションがちゃんと取れないと、それだけで不安要素が増えちゃうんですよね。
さて、そのシートですが、基本的はゴルフと同じ。でもボディラインが違うので、レイアウトの仕方は変えられています。特にリアシートは、ルーフが下がっているぶん、シートの位置も下に下げられているので、腰を下ろすと足を投げ出す格好になり、膝周りが少々広いといった副産物が得られるんですね。これなら、ボーラの後席は狭いと言っていたドイツの方々も、納得のいく広さだといえるのではないでしょうか。
続いてインテリアですが、スパッと言い切ってしまうと、ゴルフと酷似しているという感じ。でも、実はマテリアルなどは、ゴルフより数段グレードアップしているんだとか。確かに実際スイッチ類を触ってみると、操作感が上がっているのがよくわかります。ブランド内の位置づけ的なものもそうですが、常日頃ブラッシュアップを重ねているということなのでしょうね。
もうひとつ特筆モノなのが、トランク!ゴルフのセダンということで、いちばん大きな違いともなるべきポイントなんですけど、このトランクが広いのなんのって。パサートよりも大きくて、ナント!VW初ゴルフバッグが横に積めるサイズなんですよっ!たとえゴルフをやらない人でも、この広さはちょっと魅力的なハズです。
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