BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎(3/4)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:茂呂幸正・ビーエムダブリュー・オートックワン編集部
BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎
BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 TOPページ画像1 BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 TOPページ画像2 BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 TOPページ画像3 BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 TOPページ画像4 BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 1 BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 2 BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 3 BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 4 BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 5 BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 6 BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 7 画像ギャラリーはこちら

クイックなステアリング特性もBMWらしい味付け

BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 5

「EVである以前にBMW」と感じた場面はほかにもある。ステアリングは、小さな舵角から正確に反応して3シリーズなどを思わせる。ステアリングのロック・トゥ・ロック(ハンドルを一杯に回した時の最大回転数)は2.5回転。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)が2570mmで、最小回転半径が4.6mと小回りの利くクルマとしては、かなりクイックだ。

そのためにハンドル操作の仕方によっては機敏に向きを変えるが、後輪の接地性は削がれにくく、走行安定性を乱しにくい。少し積極的に曲がると旋回軌跡を拡大させる面はあるが、適度な範囲に収まり、EVながら峠道で運転を楽しむことも十分に可能とする。

駆動方式は、モーターを後部に搭載する後輪駆動で、駆動用リチウムイオン電池は床下に配置した。これらが低重心化などでプラスに働いた面はあるにせよ、とてもバランス良く仕上げたと思う。

BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー装備車[ボディカラー:ソーラーオレンジ/BMW i フローズングレーメタリックアクセント]

タイヤはブリヂストン エコピアEP500で、サイズは155/70R19(レンジエクステンダーの後輪は175/60R19)。転がり抵抗を抑えるために、大径サイズながら細い。

しかも外観は一見すると3ドアボディ風だが、実際には両側に観音開きのドアを持つ5ドアハッチバックだ。ボディ剛性を含め、走行安定性を確保する上で不利な要素が多いのに、前述のように機敏な運転感覚と優れた走行安定性を両立させた。

日本仕様は都市部での使用を想定し1550mmの車高に抑えた

BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 7

乗り心地は市街地では少し硬めに感じるが、粗い印象はない。タイヤの指定空気圧は、前輪側が230kPa、後輪側は280kPaと高いことも含めれば、納得のできる乗り心地だ。従来のクルマに当てはめると、スポーティなセダンに近い。

取りまわし性は、コンパクトな輸入車の中でも優れた部類に入る。全幅は1775mmと少しワイドだが、全長は4010mmと短い。最小回転半径も前述の4.6mだから、混雑した街中でも扱いやすい。

全高は1550mmで、BMWの日本法人によれば、「日本の立体駐車場を使えるようにするため、特別な足まわりを装着した」とのこと。そのために乗り心地が少し硬く、最低地上高も110mmにとどまるが、タワーパーキングも多い都市部での利用が想定されるEVだから、こちらのほうがより使い勝手は良い。

BMW i3(アイ・スリー) レンジエクステンダー装備車[インテリア:ユーカリウッド/ブラウンのレザーコンビネーションシート等(オプション)]

少し気になったのは、前側のピラー(柱)が前方にせり出し、なおかつ太めにデザインされていること。ボンネットも見えず、全幅のワイドなクルマを運転している印象は受ける。

側方の視界は平均的だが、斜め後方は意外に見やすい。観音開きのリヤドアに装着されるサイドウインドーが、下端の位置を低く抑えたからだ。真後ろのリヤウインドーは、上下方向の寸法が少し足りない。それでも全長が国産のコンパクトカーと同程度だから、扱いにくく感じることはない。

[次ページへ続く]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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