【試乗】マツダ 新型 アクセラスポーツ XD[クリーンディーゼル] 試乗レポート/国沢光宏(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:和田清志
第4のエコカー「クリーンディーゼル」
今やハイブリッドと軽自動車、コンパクトカーに続く第4のECOカーになりつつあるのがクリーンディーゼルエンジンである。
大きな魅力となっているのは燃料コストの低さ。「マツダ アクセラスポーツ XD」の場合、走行10万kmの燃料代を計算すると約90万円。リッター10km走るガソリンエンジン車の燃料代が約160万円なので、70万円も安くつく。
つまりガソリン車より70万円高くてもモトが取れるという寸法。加えて後述する通り、最大トルクは4.2リッター級のガソリン車並だからして、素晴らしくパワフル。乗って楽しいのだった。
ここまで読んで「ディーゼルってガラガラうるさいでしょ」とか「振動が大きい」や「排気ガス汚い」みたいに思う人も多いかも。以下、紹介したい。
現在日本でディーゼルを販売するためには『ポスト新長期規制』という、ガソリンエンジン車と同等の厳しい排気ガス規制をクリアしなければならない。逆に規制を通れば、悪臭皆無。黒煙も全く見えないクリーンなエンジンだということ。実際、アクセラ・ディーゼルを含む新世代クリーンディーゼルは、排気管に黒いススすらつかない。
すでに厳しい規制を行っている都市部だと、ポスト新長期規制をクリアしたバスやトラックなど増えているため、窓を開けて走っても臭くないほど(仕事で地方に行くとディーゼルエンジンの悪臭が未だに残っており印象悪い)。冬場など気温低い時にアイドリングを長く続けていると触媒が活性化しにくいため、甘酸っぱいニオイを出す程度。
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