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試乗レポート 2014/3/12 17:59

ダンロップ エナセーブEC203 試乗レポート/マリオ高野(2/2)

Text: マリオ 高野 Photo: オートックワン編集部
ダンロップ エナセーブEC203 試乗レポート/マリオ高野

マツダ・デミオ編

ダンロップ エナセーブEC203 試乗会/マツダ デミオとマリオ高野氏

まずは旧エナセーブEC202を履かせたデミオを試乗。タイヤの試乗会では毎回思うことですが、古いモデルでもこれはこれで全然悪くないという印象です。EC202の時点で、すでにエコ以外の性能がいろいろ犠牲になっていると感じるものはほとんどなくなっていることを再確認しました。

しかし、新しいEC203を履いたデミオに乗ると、明らかにクルマの乗り味が良くなっていることをすぐに実感できます。正直、転がり抵抗の低減を感じ取ることは難しいですが、路面からのアタリがマイルドになり、路面の凹凸を乗り越える瞬間にクルマの車格が少し上がったかのような上質さを感じました。コーナリング中の横方向のグリップ感も向上しているので、より速いペースで峠道アタックを楽しむことができます。

思わず、クルマそのものの個体差による影響を疑ってしまったほどですが、2台とも登録した時期も走行距離もほぼ同じで、クルマの差はありませんでした。モデル末期を迎えたデミオですが、エナセーブEC203を履いた状態なら、乗り味面でも古くささを感じさせないので、今もなお買いのコンパクトカーであることも実感した次第です。

ホンダ・フィット編

ダンロップ エナセーブEC203を履いたホンダ フィットを試乗するマリオ氏

フィット13G系の純正装着タイヤは、たしかエナセーブのEC300というOEM向け製品で、燃費はすこぶる良いものの、乗り心地に雑味を感じさせる面があるのですが、そこは見事に解消されているという印象です。フィットの持ち味であるソツのない優れた機械という感覚がより際立っている印象を受けました。峠道でもホットな気分が盛り上がることはないものの、粛々と低燃費性能を発揮しながら確実に目的地まで運んでくれるという持ち前の堅実さを、タイヤが絶妙にサポートしているような感覚です。

フォルクスワーゲン up!編

ダンロップ エナセーブEC203 試乗会/フォルクスワーゲン up!

165/70R14という細めのタイヤを履くup!では、軽自動車や小型車向けの4リブ仕様のエナセーブEC203が装着されていました。正規輸入される輸入車としては最小モデルながら、峠道でペースを上げるとドイツ車の例に洩れず極めて硬質かつ重厚な走りを魅せるup!の持ち味が遺憾なく発揮されているという印象で、接地面の剛性感の高さが快感としてステアリングに伝わってきます。扁平率が70なので、純正装着のタイヤでは強めの横Gをかけると若干のヨレ感が顔を出したものですが、それがほぼ解消されており、まるでスポーツ系のタイヤを履いているような感覚が得られました。up!での峠アタックがこんなに気持ち良いものだったとは!

トヨタ・プリウス編

ダンロップ エナセーブEC203 試乗会/トヨタ プリウス

プリウスでも新旧エナセーブを装着した2台が用意されていました。

旧モデルEC202では、その乗り味をあらためて噛みしめるように走ってみましたが、新モデルのEC203をガッツリ試した後でも、ガッカリさせられるようなことはありません。EVモード時のサイレントさを活かして、窓を開けてロードノイズを直接試聴してみても、EC202の時点で静粛性もハイレベルにあったことが確認できました。走行抵抗が少ないせいか、EVモードをキープするのもラクラクという感じです。

しかし、新しいEC203を履いたプリウスに乗ると、やはり乗り味面が大きく違うことを実感。タイヤ断面の真円度の高さが頭の中でイメージできるような接地性の良さにより、クルマが若干上質に感じられるほか、あまりホットではない峠でのコーナリングが幾分楽しく感じられるのです。

エコカーは運転が楽しくない……との不満を抱く人にとっては、若干ながらその不満を軽減させる効果が期待できるでしょう。

マツダ・アクセラ編

ダンロップ エナセーブ EC203を履かせたアクセラを試乗中のマリオ高野氏

私事にて恐縮ですが、アクセラ15Sはその競合であるインプレッサを購入する際に、いつもに増して徹底的に乗り尽くしてチェックしているので、純正タイヤの乗り味は鮮明に記憶しております。アクセラ15Sの純正装着タイヤは他銘の環境配慮型タイヤで、乗り味面にやや雑味が感じられる傾向があり、たとえば目地段差を乗り越える瞬間などに多少タイヤがバタつく感触が残ります。

しかし、EC203を履いたアクセラ15Sではそのネガが払拭されており、あのバタつき感はタイヤに起因していたものであることが判明しました。インプレッサが納車された後もなお、アクセラのことが常に気になる身としては、内心穏やかではありません。

インプレッサG41.6iがが履いてるタイヤはグッドイヤーのエクセレンスという設計年次の古いオールマイティタイヤなので、エナセーブEC203を履けば乗り心地面でアクセラに差を付けることができるかも……!? などと想像してしまいました。

燃費向上だけではないエナセーブに、今後も期待

ダンロップ エナセーブ EC202とEC203の違いを比較試乗するマリオ氏

今度のエナセーブEC203、建前としての一番のウリは低燃費と耐摩耗性ですが、実際に乗ると「乗り味の向上」を強く意識していることが明確です。ユーザーの意識調査から「コーナリング性能は一番後回しでヨシ」とする結果を知ったときは正直ガッカリさせられましたが、それでもダンロップは走りの良さを後回しにせず、むしろ力を入れてくれたことに感動しきり。

燃費が良くて長持ちすればそれでヨシとするこの悪しき風潮を、エコタイヤのエナセーブが払拭してくれるかも知れない。そんな期待が持てる良いタイヤでありました。

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