トヨタ 新型 アクア「G’s」試乗レポート/今井優杏(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二
やんちゃさを残しつつも「オトナカッコいい」スタイル
他の『G’s』と大きく差をつけたのは内装で、『G’s』といえば、の赤×黒内装から黒×シルバーに大人っぽく変更されている。これまでのレーシングライクでともすれば汗臭い印象から、スタイリッシュに生まれ変わった印象だ。
ステアリングやシフトノブにも本革が使用されていて、ノーマルのアクアのカジュアルなイメージとは一線を画す仕上がりになっている。
唯一……というか2点だけ『G’s』の赤×黒を残すのがエンジンスタートボタンとシフトノブのてっぺん。
ノーマルのアクアはエコなイメージを強調してブルーになっているシフトノブのてっぺんだが、「アクア G’s」はクリアな赤いシフトノブになっている。
このちょっぴりの赤がなんだか『走り心』をそそるようで、ちょっと可愛い。
待ちに待った甲斐があった!
『G’s』は毎度毎度、それぞれの完成度の高さというか、ノーマルグレードとは明らかに違いを感じることの出来る上質さにノックダウンさせられてしまうがゆえにモデルの追加が楽しみでしょうがない私としては、「アクアG’s」には『やっとか……』とその登場を待ちくたびれた感もある。
しかし実際に試乗してみれば『やっぱり待ってて良かった』と感じさせる完成度の高さをしっかり兼ね備えていたのは、期待通りでとても嬉しくなっちゃったのであった。
これがなんと222万円という値段なんだから、最上級グレード『“G”ブラックソフトレザーセレクション』から考えたらなんと27万円差!もうアクアを買う人はこれしかないでしょ!と背中を押させていただきたい。
ただしクルマとしてとても面白く、思わずアクセルを踏み込んでしまうため、エコカーとして選びたい人にはややオススメ出来ないクルマでもある。
[レポート:今井優杏]
トヨタ 新型 アクア G「G’s」 主要諸元
全長x全幅x全高:4055x1695x1420mm/ホイールベース:2550mm/車両重量:1110kg(メーカーオプション除く)/駆動方式:前輪駆動方式(FF)/乗車定員:5名/エンジン種類:「1NZ-FXE」型 直4 DOHC ガソリンエンジン/総排気量:1496cc/エンジン最高出力:74ps(54kW)/4800rpm/エンジン最大トルク:11.3kg-m(111N・m)/3600-4400rpm/モーター種類:交流同期電動機/モーター最高出力:61ps(45kW)/モーター最大トルク:17.2kgf・m(169N・m)/動力用主電池:ニッケル水素電池(6.5Ah)/トランスミッション:電気式無段変速機/メーカー希望小売価格:222.0万円[消費税込み、以下同]
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