シトロエン DS3カブリオ試乗レポート/今井優杏(1/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:茂呂 幸正
エスプリあふれるオシャレな1台 シトロエン初のオープントップモデル
その昔、エスプリという言葉がオシャレ系評価の最上級だった時代があった。
「エスプリが効いた映画」
「エスプリの効いたジョーク」
「エスプリ香る街」
などなど。
このエスプリというのはもちろんフランス語、英語でいうところのSpiritに相当するので、直訳すると精神性とか知性とかを表すのだが、転じて「気の利いた」とか「機知に富んだ」とかいう、ただ表層的ではない、精神性を伴った深みのある状態を表す言葉として使用されていたようだ(し、一部では今も使用されている)。
まぁその実、あんまり意味がわからなくてもフランス語ってだけで何となくその真意の底が急に深くなるような、語感にオシャレさがどことなく漂うような、便利な言葉だったように思う。
実は私はそのエスプリって言葉が流行した世代ではすでになかったので、その時代のニュアンスは推測することしか出来ないのだが、そんな“エスプリを知らない子供たち”であった私でさえもがこのクルマをみたときに思った。
「これがエスプリってやつか!」
それがDS3 CABRIO Sport Chic(DS3カブリオ スポーツシック)。
ただでさえ個性的なラインナップが揃うシトロエンのプレミアムラインであるDSラインに生まれた、初のオープントップモデルだ。
これがまぁ、超絶可愛いのである。
読者諸兄にはまず画像集を是非くまなくご覧頂きたい!
ね、かわいいでしょう!?
ただ可愛いだけではなく、キリリと引き締まった強いライトや、随所に配されたクロム調の装飾などがどことなくレーシングな雰囲気も漂わせ、甘さ×辛さのバランスがとても粋、まさにエスプリとはこれいかに、と言う感じ、お解りいただいたかと思う。
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