フォルクスワーゲン ザ・ビートル ターボ 試乗レポート/今井優杏(1/3)
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- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二
街の空気感を塗り替える力を持ったステキなスタイリング
そう、その質問からも窺い知ることが出来ると思うのだが、別段クルマに詳しくない人の目にも、フォルクスワーゲン ザ・ビートルは新鮮に映るようなのだった。
事実、乗っている本人でさえもなぜか、高速道路の合流からにゅるっと本線に滑り込むときなどに、一閃の稲妻のようにザ・ビートルがグレーの日常に切り込んでいくかのような不思議な錯覚を感じていた。
それはなるべくボディの四隅に張り出すようにタイヤを配したことによる独特のハンドリングフィールに因るところも大きいが、なんといっても街におけるデザインの妙でもあると思う。2012年のフルモデルチェンジの際に、すこしポルシェを思わせるような薄いボディに生まれ変わってから、すこぶる可愛らしいと感じていたのだ。
しかし同時に、私にはちょっとだけ可愛らしすぎるなぁ、とも。
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