ロータス エキシージS 試乗レポート/桂伸一(1/2)
- 筆者: 桂 伸一
- カメラマン:佐藤正勝
ロータス最新にして最強のモデル
F1で過去7度のワールドチャンピオンに輝くイギリスの名門スポーツカーメーカーが、ロータスだ。その最新にして最強のモデル、「エキシージS」が遂に上陸した。
ロータスファンはもとより、世界のスポーツカーフリークは安堵の思いでいる。業績不振ならばまだしも、CEOの不正による解任劇、というお家事情によりロータス各車の生産が遅れに遅れていたためだ。しかし、もう安心だ。新体制になると同時に製造ラインが再稼働して、今や1,000人単位で雇用を募っているのだから。
エキシージSを前にすると、同じV6エンジンを搭載する豪華仕様のスポーツGTカー「エヴォーラS」との近似性を感じる。そのボディの違いがエキシージS、と想像していたが、それはいい意味で間違いだった。
エヴォーラSとはまるで違う
試乗は中速、高速コーナーが連続するTOYO TIRES ターンパイク(神奈川県)で行った。性能スペックを見るだけでも0-100km/h加速4.0秒!!最高速274km/hとリアルな速さの持ち主。ブレーキも100-0km/hを34.8m(2名乗車+荷物)で止める強力な制動力も含めて、超高速走行を得意とするエキシージSの走行に登坂も含めて適した場所であった。
ドアを開けてアルミ製バスタブ型シャーシの高いサイドシルを跨ぎ、コクピットに滑り込む。全高わずか1130mm。低い屋根に注意しながら乗降するコツは、シートを最後端までスライドする事。足元に余裕が生まれ、ステアリングと足の干渉が防げ、低く滑り込めるのだ。
低く、適度にタイト感を伴うコクピットはアルミの地肌もあり、いたってシンプル。時代の感覚からすると質素なインパネ回りに、何故か安堵感が漂う事も事実。
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