ボルボ V70&XC70 海外試乗レポート(2/3)

  • 筆者: 河村 康彦
  • カメラマン:ボルボ・カーズ ジャパン
ボルボ V70&XC70 海外試乗レポート
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新型である事はV70でもXC70でも明らか

新しいV70/XC70のエクステリアのデザインが、従来型のそれをモチーフとした進化を狙っている事はひと目で明らか。すなわち、今度のモデルは遠目にも「V70/XC70である事」を強くアピールするルックスの持ち主で、それはボルボがかつてのモデルのスタイリングに対して、大いなる自信を抱いている事の証明と言っても良いはずだ。

一方で、そんな新型のルックスは「並べて良く見比べなければ新型とは分からない」というほど極端に代わり映えをしないものでもない。

大型化をしたグリルやインテークで全般に立体感を増したフロントマスク、ブラックアウト化されたB/Cピラー、C30との関連性も感じさせるリアコンビネーションランプの造形などから、新型である事はV70でもXC70でも明らか。

さらに“V”と“XC”の差別化も従来型よりさらに明確になった。XC70は、「ジェット機にヒントを得た」という形状のフロントエアインテークや、力強いホイールフレア、ボディ保護装備でもあるドア下部のモールディングなどを専用で採用。そもそもタイヤの外径も異なり、ルーフの位置も50mm以上異なるので、例え闇夜で細部が確認出来ない場合でも、そのシルエットからハッキリ異なる雰囲気を感じとれるのがV70とXC70の両車という事になる。

一方のインテリアは、従来型が誕生をして以来の7年という歳月を経てさすがに随分とモダーンな雰囲気へと生まれ変わった。

テーマとして採用されたのはもちろん“スカンジナビアン・デザイン”のモチーフ。柔らかな雪に覆われた丘陵をイメージさせるかのようなメータークラスターの造形や、薄くS字型を描く“センタースタック”は、このところのボルボ車が好んで用いるインテリアのデザイン・キューでもある。

V70とXC70のデザイン差はエクステリアほどには大きくはないものの、やはりラクジュアリー感が前面に押し出された“V”に対し、“XC”はより非日常性を強調したプレミアム性を演じている印象。中でも、2トーン基調という色の使い方や吟味された素材感は、V70の拘りを上回る。エクステリアのデザイン同様「普通のステーション・ワゴンでは飽き足らない」という人のためのモデルが、XC70という1台でもあるわけだ。

ところで、前後シート間のタンデムディスタンスが21mm、後席でのレッグスペースは48mm、同じくニースペースでは21mm・・・と居住スペースが拡大をされたV70/XC70では、ラゲッジスペース容量も60リッターのボリュームアップ。さらに、開口部の拡大で荷物の出し入れ性が向上し、オプション・アイテムとして電動油圧式のゲートも用意・・・と、そもそもの売り物であったユーティリティ性の一層の向上が図られたのも特徴とされる。さらには、スライド式のラゲッジフロアなどそうしたスペースを生かすための様々なオプション・アイテムも設定。世界初装備という2段階調整式のビルトイン式チャイルド・ブースタークッションや60mm延長され子供に対する保護機能も高めたインフレータブル・カーテンなど、ボルボ車ならではの安全装備も新型での売り物だ。

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河村 康彦
筆者河村 康彦

1960年東京生まれ。工学院大学機械工学科卒。モーターファン(三栄書房)の編集者を経て、1985年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、現在に至る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考委員 などを歴任。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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