ダイハツ 新型 ムーヴ・ムーヴ カスタム[2012-2013マイナーチェンジモデル]試乗レポート/渡辺陽一郎(3/3)

ダイハツ 新型 ムーヴ・ムーヴ カスタム[2012-2013マイナーチェンジモデル]試乗レポート/渡辺陽一郎
ダイハツ 新型 ムーヴ「ムーヴ X ”SA”」[FF/ボディカラー:シャンパンゴールドメタリックII] ダイハツ 新型 ムーヴ X ”SA”[FF] ダイハツ 新型 ムーヴ X ”SA” リアビュー ダイハツ 新型 ムーヴ X ”SA” ダイハツ 新型 ムーヴ X ”SA” エクステリア(後) ダイハツ 新型 ムーヴ X ”SA” エクステリア・フロント正面 ダイハツ 新型 ムーヴ X ”SA” エクステリア・サイド(真横) ダイハツ 新型 ムーヴ X ”SA” エクステリア・リア正面 ダイハツ 新型 ムーヴ X ”SA” エクステリア(前) ダイハツ 新型 ムーヴ X ”SA” エクステリア(後) ダイハツ 新型 ムーヴ X ”SA” フロントマスク部 画像ギャラリーはこちら

パワフルなターボモデルにも試乗

ダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS 試乗レポート2ダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS 試乗レポート5

次は新型「ムーヴ カスタム RS」を試乗。ターボを装着したエンジンを搭載するので、発進時から力強い。ややエンジンノイズは大きめだが、排気量が1リッター前後に拡大された感覚でスムーズに加速できる。

ターボ車ながら、JC08モード燃費も25.2km/Lと良好。燃料消費量を節約するためか、巡航を続けているとエンジン回転が1500回転前後まで下がる。この状態でアクセルペダルを緩く踏み増すと、反応が少し緩慢でゴロゴロしたノイズを感じたが、1800回転付近を超えるとターボが効果を発揮してスムーズに車速を高める。

タイヤは15インチ(165/55R15)のダンロップ・SPスポーツ300。サスペンションの設定もカスタムRSだけは専用タイプになっていて、ノーマルエンジンを積んだほかのグレードよりも乗り心地は少し硬めだ。

基本的な性格はノーマルタイプと同じで、後輪の接地性を重視する。速度を高めて曲がれば旋回軌跡を拡大させやすいが、操舵感は比較的機敏な印象だ。車両が向きを変えやすく、スポーティーな雰囲気を演出している。このあたりは「カスタム」の外観にも合っているだろう。

ダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS 165/55R15 75Vタイヤ+15インチアルミホイールダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS 直列3気筒 12V DOHC インタークーラー付きターボエンジンダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS CVT(自動無段変速機)ダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RSダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS 「MOVE」エンブレム

ターボモデルに「スマートアシスト」が装着できない理由とは

ダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS 試乗レポート

残念なのは、カスタムRSには「スマートアシスト」を装着できないこと。

開発者は「インタークーラーの装着により、赤外線レーザーセンサーを付けるスペースを取れなかった。マイナーチェンジで採用したことによる不都合」と言う。その半面、サイド&カーテンエアバッグはカスタムRSのみにオプション設定され、ほかのグレードでは選べない。

開発者は「スマートアシストはお客様が加害者になることを防ぐ装備。そこで横滑り防止装置とセットにした。サイド&カーテンエアバッグは乗員を保護する装備で、今回は趣旨が違うと判断したが、今後は検討していきたい」と言う。ぜひ前向きに検討して欲しい。

設定を見送った理由として装着比率が低いことも挙げていたが、安全装備はいうまでもなくユーザーと相手方の双方にとって重要。確かに今までの安全装備は乗員保護に偏っており、加害性を抑える「スマートアシスト」を低価格で設定した点は注目されるが、サイド&カーテンエアバッグも今や常識の安全装備になりつつある。N BOXやN ONEなど、軽自動車にも装着車が増えてきた。

ダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS 荷室(後席:左右分割格納時)ダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS 大きく開くドアで乗降性も良いダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS リアシートダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS フロントシートダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS インテリア

渡辺陽一郎がオススメする新型「ムーヴ」のイチオシグレードとは!?

ダイハツ 新型 ムーヴ X ”SA” 試乗レポート1ダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RSと筆者の自動車評論家、渡辺 陽一郎 氏

以上のように、マイナーチェンジとはいえ、走行安定性と事故回避性能を大幅に高めた新型 ダイハツ ムーヴは注目度が高い。従来型ではハンドルの奥側と助手席の前側に備わっていたアッパーボックスが省かれ、トレイに変わったことなどは気になるが、そこを補えるほど安心感は高まった。

最も買い得なのは、ノーマルエンジンを積んだ「X”SA”」。安全装備を充実させて、キーフリーシステムやアルミホイールも標準装着とした。車両価格は125万円。全高が1550~1700mmの横開き式ドアを持つ軽自動車の売れ筋価格帯にピッタリと収まっている。

ムーヴがここまで魅力的になると、他メーカーも黙ってはいられない。安全装備を含めて、内容の充実を図ってくるだろう。

2013年は軽自動車が主役になりそう。小型&普通車も負けるなよっ!

ダイハツ 新型 ムーヴ「ムーヴ X ”SA”」[FF] 主要諸元

ダイハツ 新型 ムーヴ「ムーヴ X ”SA”」[FF/ボディカラー:シャンパンゴールドメタリックII]

全長x全幅x全高:3395x1475x1620mm/ホイールベース:2455mm/車両重量:810kg/エンジン種類:横置き 直列3気筒 12V DOHC/総排気量:658cc/最高出力:52ps(38kW)/6800rpm/最大トルク:6.1kg-m(60N・m)/5200rpm/駆動方式:前輪駆動(FF)/トランスミッション:CVT(自動無段変速機)/燃料消費率:29.0km/L(JC08モード)/タイヤ:155/65R14 75S/メーカー希望小売価格:125.0万円(消費税込み)/エコカー減税:100%免税[自動車取得税・自動車重量税]

ダイハツ 新型 ムーヴ「ムーヴ カスタム RS」[FF] 主要諸元

ダイハツ 新型 ムーヴ カスタム RS エクステリア(前)

全長x全幅x全高:3395x1475x1620mm/ホイールベース:2455mm/車両重量:850kg/エンジン種類:横置き 直列3気筒 12V DOHC インタークーラー付きターボ/総排気量:658cc/最高出力:64ps(47kW)/6400rpm/最大トルク:9.4kg-m(92N・m)/4000rpm/駆動方式:前輪駆動(FF)/トランスミッション:CVT(自動無段変速機)/燃料消費率:25.2km/L(JC08モード)/タイヤ:165/55R15 75V/メーカー希望小売価格:143.0万円(消費税込み)/エコカー減税:75%減税[自動車取得税・自動車重量税]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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