BMW ActiveHybrid 7試乗レポート/日下部保雄(2/2)

BMW ActiveHybrid 7試乗レポート/日下部保雄
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これまでのネガを払拭

BMW ActiveHybrid 7BMW ActiveHybrid 7

さて、他のBMW車と同様にActiveHybrid 7もドライビング・パフォーマンス・コントロールが装着されてドライブモードの切り替えができ、ECOPROとCONFORT、CONFORT+、SPORTとSPORT+の5つのモードから自分の好み、シチュエーションに応じて選択できるようになった。

個人的にはベースはCONFORTだと思う。市街地から高速まで適当なダンパー減衰力で、快適に走れる。よりクイックな走りを求める時はSPORTを選択すると良いが、このモードでは低いギアをホールドし、サスペンションも固められ、かつステアリング操舵力も重めの設定になり、大きな7シリーズが身軽になったような感覚を受ける。しかも街中で使っても不自然ではないところがBMWらしい大人の味つけだ。

新しいActiveHybrid 7は従来の4.4リッターV8エンジンほどパワフルさはないが、動力性能は十分で不足を感じることはまずない。感覚的には750iに近く、かつ燃費に優れているのがこの車の価値だ。

BMW ActiveHybrid 7

2クラッチ方式のハイブリッドシステムは当初は発進時に振動を発生することもあったが、現状ではクラッチコントロールが巧みで、ActiveHybrid 7ではほとんどショックを感じなかった。“ほとんど”というのは、意地悪に中途半端なアクセルのオンオフを行った時には時折この癖が顔を出すものの、まず通常では気が付かないだろう。制御の巧みさに舌を巻く。

またスタート時にはEVのみで60㎞/hまでは加速も可能。注意深くアクセル操作をしてEV走行をすればフル充電で約4㎞まで走行が可能だ。

定常走行でアクセルをオフにした場合、80㎞/hからエンジンを停止して燃費を向上させるコースティングという機能を持つ。実際の走行中でも違和感は全くなく、転がり抵抗がかなり少なく、減速感があまりない。スーと滑走するといった感じだ。

もっともハイブリッドは頻繁にエンジンを止めているので、同じシステムを導入するコンベンショナルバージョンほどの有難味は少ない。ハイブリッドのエンジン再始動の際も、振動も発生しないのでほとんど気づかない。ちなみにJC08モードではこのクラスナンバー1の「14.2㎞/L」をマークする。

大柄セダンだが、低燃費でBMWらしい駆け抜ける喜びを体感できる

BMW ActiveHybrid 7BMW ActiveHybrid 7

装着タイヤはピレリ。フロント:245/45R19、リア:275/40R19と2トンを超えるActiveHybrid 7に相応しいサイズで、大きなブロックパターンはレクサスの様な静粛性はなく、やや大き目のロードノイズを発生するがコーナリングなどのグリップ感は頼もしい。

ハンドリングは素直で、重量級セダンらしくどっしりしたグリップを持っている。電動パワーステアリングの操舵フィールも悪くない。ハイスピードで高速クルージングするシーンや中高速コーナーを滑らかに駆け抜けるには実にシックリくる。

しかも、狭いワインディングロードでも実は7シリーズは苦にしない。ステアリング応答性が良く、ロールも良く制御されているのでグイグイと曲がっていくのだ。まさにBMWの所以である。こんな場面ではSPORT モードに切り替えるとさらにロールが少なくなり、アクセルの応答性も上がって、さらにスポーティになる。

ActiveHybrid 7は大柄なセダンでありながら良好な燃費とBMWらしいドライビングの喜びを持ったラグジュアリーセダンだった。販売価格は1198万、ホイールベースを40㎜伸ばして、後席の快適性を高めたActiveHybrid 7Lが1338万のプライスタッグが付き、レクサスLS600hと真っ向からぶつかる価格設定となっている。

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日下部 保雄
筆者日下部 保雄

大学卒業後、モータージャーナリズムの世界へ入り、自動車専門誌をはじめ各媒体に新車の試乗レポートやコラムを寄稿。最近では、雑誌媒体のほかにFMラジオやインターネット自動車情報サイトでも活躍。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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