ボルボ 2013年モデル オールラインナップ試乗レポート Vol.2 「ボルボ V70・XC70」編/今井優杏(1/2)

  • 筆者: 今井 優杏
  • カメラマン:オートックワン編集部
ボルボ 2013年モデル オールラインナップ試乗レポート Vol.2 「ボルボ V70・XC70」編/今井優杏
ボルボ V70 T4 SE[ボディカラー:トワイライトブロンズメタリック(2013年新色)] ボルボ V70 T4 SE ボルボ V70 T4 SE ボルボ V70 T4 SE ボルボ V70 T4 SE ボルボ V70 T4 SE ボルボ V70 T4 SE 雨の会津路でボルボ V70 T4 SEに試乗した自動車ジャーナリスト、今井優杏さん ボルボ V70 T4 SE 1.6リッター4気筒 直噴 DOHC 16V ガソリンターボエンジン ボルボ V70 T4 SE 225/50R17タイヤ+17インチ”Saga”アルミホイール ボルボ V70 T4 SE インテリア・インパネ・運転席周り 画像ギャラリーはこちら

ドイツ車しか知らないアナタにこそ乗って欲しい、ボルボの中核を担う2台

ボルボ V70 T4 SEボルボ XC70 OCEAN RACE EDTION[特別限定車 30台/専用ボディカラー:オーシャンブルーメタリックII]

会津・裏磐梯にて行われたVOLVOオールラインナップ試乗会での試乗記をお送りしている当シリーズ、第2弾は『やっぱボルボと言えばコレだね!』の、ボルボラインナップ中核を担う「V70」、そしてそのV70のクロスカントリーモデルである「XC70」特別限定車「OCEAN RACE EDITION」の2台でお届けしようと思う。

[※第1弾「ボルボ XC60・XC90」編はコチラから]

まずV70だ。

今回試乗を許されたのはV70 T4 SEだった。このモデル名に含まれる“SE”は、文字通りベースであるV70 T4の“Special Edition”。16インチタイヤが17インチにアップサイズされており(もちろんホイールのデザインもまったく違ったものに変更される)、内装もレザーシートにアップグレード。

しかもレザーといっても、T4でもオプションで選べる通常のレザーシートではなく、T4 SEでは「パーフォレーテッド・レザー」というさらに“エエやつ”へとアップグレードする。革に細かな孔を開け通気を良くしたもので、さらにフロントシートにはLクラスのVIP向け高級車にしか装備されないような、贅沢なベンチレーション機能まで備わっている優れモノなのだ。

その他にも電動テールゲートが装備されていたり、ルーフレールが付いていたりと細かいところを挙げればキリがないのだが、こんなに至れり尽くせりの豪華仕様で、なんと50万円の価格差しかないことに驚く。かなりお得な内容なので、V70 T4を検討されている読者諸兄は、絶対にSEを選ぶべきだ。

…というのも。

この掛け心地、まるで”マシュマロ”や~「ボルボ V70 T4 SE」

ボルボ V70 T4 SEの絶品マシュマロシートに思わず”ピース♪”な今井優杏さんボルボ V70 T4 SE フロントシート

このレザーシートの質感がもう、もう、うっとりトロンと溶けちゃうくらいにすんばらしいのだ。

ドアを開け、シートに身を預けた瞬間に、私もオートックワン編集部員T氏も思わず「わあ!」と叫んでしまった。

「ま、マシュマロや~!」

…意味不明だ。でも嘘ではない。シートに座った瞬間“ぽふっ”という擬音が出るほどで、いや実際は出ないのではあるが擬音が瞬時に脳裏をよぎるほどで、体重を預けた瞬間お尻はおろか身体全体をふわんと包んでくれちゃうソレは、クルマとしては近年稀にみる柔らかさなのであった。これはもうソファだ。しかも社長の部屋にで~んと鎮座ましますタイプのヤツだ。そんなマシュマロ触感に、運転中はモモの裏が癒され続けるのである。本当に気持ちいいので是非試していただきたい。

密閉性の高い車内は、張りめぐらされた上質な革によって静けさを一層増している。シートに座れば目に入る、ウッドを多用した温もりあるインテリアも素晴らしい。ふと見上げれば、木洩れ陽が優しく降り注ぐサンルーフが!…参りました。

何度も言うが、スカンジナビアンデザインの粋は、ここに集結してるのだ。褒めすぎ? いやいや、そう言わずに一回乗ってみなさい。ドイツ車しか乗ったことのない人の方が、きっと色んな意味で新鮮に驚けると思う。

ボルボ V70 T4 SE ラゲッジルームボルボ V70 T4 SE リアシートボルボ V70 T4 SE リアシート(インテグレーテッド・チャイルド・クッション使用時)ボルボ V70 T4 SE 本革フロントシート(ソフトベージュ)ボルボ V70 T4 SE インテリア・インパネ・運転席周り

驚きのダウンサイジングエンジン、1.6直噴ターボ

ボルボ V70 T4 SE 試乗レポート5
ボルボ V70 T4 SE 試乗レポート2ボルボ V70 T4 SE 試乗レポート7

さらなる驚愕はエンジンであった。

実はお恥ずかしながら、あまりの試乗台数の多さになんのスペック確認もしないでバタバタ乗り込んだのだが、あとで諸元表を見てひっくり返った。

勘のいい読者の皆さんならもうお気づきかと思うが、コレ、わずか1.6リッターしかない、直4エンジンなのだった。ターボチャージャーが組み合わされてはいるが、全長5m弱・2t弱のクルマを引っ張るには驚きのダウンサイジングエンジンであることは間違いない。

コレがまあ、よく走る。体感1.8リッターくらいは余裕で感じる。

最高出力は180psと数字にすれば大したことはないのだが、踏み始めのころにしっかりとトルクが膨らむので信号待ちの再加速などでエンジンの小ささにコンプレックスを感じないのは素晴らしいし、峠での登り、コーナー立ち上がりの再加速などで踏み足す際にもしっかりと素早く反応してくれるので頼りがいがある。

むしろある程度スピードに乗ってからのほうがエンジンの小ささからくる弊害が気になる。つまり1.6リッターエンジンがフルに回ることによる振動と音が車内に聞こえ始めるのだ。インテリアの場面でも触れたが、消音はかなりしっかりなされているようで不快感はないが、その辺がどうしても気になる人は、3リッターのT6エンジンを選べば良いだろう。

サスペンションはしっかりとよく沈み込む。そのせいでハンドリングがやや遅れ気味になるが、それも予測してゆっくりとRに合わせて行ってやれば沈み込み過ぎず、助手席の彼女を気持ち悪くさせないドライブが出来ると思う。

ボルボ V70 T4 SEボルボ V70 T4 SEボルボ V70 T4 SEボルボ V70 T4 SE チルトアップ機構付電動ガラス・サンルーフボルボ V70 T4 SE 2013年モデルから採用されたイルミネーテッド・シフトノブ
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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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