メルセデス・ベンツ 新型Aクラス 試乗レポート/小沢コージ(1/2)

  • 筆者: 小沢 コージ
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツ 新型Aクラス 試乗レポート/小沢コージ
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なりふりかまわず、すべてを捨てて全く別のクルマとなった新型Aクラス

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いやはやビックリ!

もはや完全に別のクルマになってしまったぜ。そう、新型メルセデス・ベンツAクラスだ。98年に同ブランド初のFFコンパクトとして話題騒然でデビューして以来、はや14年目。去春の上海ショーで新しいコンセプトモデルを見ていたが、目の当たりにするとマジでビックリ。本当に変わってしまったのね…という印象。

本質は要するにスポーティ化であり、若返りだ。今回、グローバル試乗会が行われたスロベニア試乗会にて、若きプロダクト・マネージャーのゲルト・サイラー氏を直撃してみたが、「今のAクラスオーナーの平均年齢は50代。これを30~40代に持って行きたい」と率直なお返事をいただいた。

いやはや納得である。確かに初代、2代目の個性的なずんぐりむっくりフォルムも捨てがたいが、それにしても50代じゃ厳しすぎる。

そして彼は言うのだ。

「今のヤンガージェネレーションは、インターネットが発達しているせいか、ボーダーがありません。嗜好はアメリカはもちろんヨーロッパでもアジアでも似てます。今回のAクラスのメインマーケットは北米ですが、アジアでは日本が一番売れてますし、期待してます」

例えば中国で80年代以降に生まれた世代は「80后」と呼ばれ、全く新しい感覚を持ったコンピュータエイジと言われている。旧型Aクラスには、独自のサンドウィッチ構造など、捨てがたいアイデアなども残っていたが、なりふり構ってはいられない。すべてを捨ててGo ahead!! というわけなのだ。

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デザインのアグレッシブさでは勝った?

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どこが変わったのかというと、一番はボディだ。日本にも上陸したばかりのBクラスに採用された新作FFプラットフォームを使用し、全長×全幅×全高は4292×1780×1433mmと、旧型に比べて約40cmも長く、16cmも低くなっている。

.結果、一番大きいのは見た目だ。ほぼコンセプトカー通りで、特にボンネットからキャビンにかけてのフロント回りは、筋骨隆々で非常にマッチョ。最大の特長は両サイドの上下がクロスするちょっと過剰なプレスラインで、旧型がキュートな一頭身だとしたら、新型はスタイリッシュな二頭身と言えるだろう。

ちなみに最大のライバル、新型BMW1シリーズに比べると約4cm短く、1cm強高く、1cm強狭い。そして1シリーズが、中身が良くなったわりに、外観があまり変わらなかったのに対し、新型Aクラスはかなり攻めたワイルドデザインを採用。こと思い切りという点では、1シリーズを超えたと言っていい。ただし、フロントに比べて共に大人しいのがリアデザインで、これは世界的な傾向である。

一方、インテリアは基本Bクラスと共通の非常に上質かつスポーティなもの。造形的にはセンターの丸型3連のエアコン吹き出し口が特長で、ナビの装着を前提とする。表皮マテリアルは上質で、グレードにもよるが、カーボン調のクロスを使っていたのが印象的。ちなみにインテリアはイタリアのデザインスタジオの担当で、そういえばジャーマンデザインではないような気もする。

イメージに応じて「アーバン」「スタイル」「AMGスポーツ」のデザインが選べるのも特長で、もはやこのクラスにその手の壁はないのかもしれない。

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小沢 コージ
筆者小沢 コージ

横浜市出身。バラエティ自動車ジャーナリスト。自動車メーカー、「NAVI」編集部員を経てフリーに。現在、雑誌やネットに多数連載。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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