メルセデス・ベンツ G63AMG 試乗レポート/桂伸一(2/2)

  • 筆者: 桂 伸一
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツ G63AMG 試乗レポート/桂伸一
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5.5リッター ツインターボを載せた巨漢が突進する様は恐怖を覚える程

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アウトバーンの速い流れにのるべくG63のアクセルを床までベタ踏みする。中間加速から始まり130km/h~180km/hと呆気なく伸びる。この2.5トンの巨漢が突進するさまは、自分でアクセル操作しながら恐くなる。

ステアリングを握って懐かしく思うのは、往年のメルセデス・ベンツといえばこの、リサーキュレーティングボール&ナットのスローな動きである。現代のラック&ピニオンのような鋭い切れ味はない代わりに、直進性が抜群にいい。ニュートラル領域が広く、轍など外乱の影響を受けにくい懐の深さがある。さらに、路面からの衝撃をソフトにする効果もある。

G63のタイヤは、275/50R20のファットなサイズが装着される。路面の外乱を受けて左右に動くところを、例の特性のステアリングでまったりと修正しながら突き進む。高速移動はメーターの瞬間燃費は18.0L/100km、つまり5.5km/L。これ、単独で見れば“唸る”がGクラスとしては明確な進化である。

突進する勢いを比較的強い踏力で止めるブレーキ力が頼もしい。この止まる能力があるからこそカッ飛ばすことも許される。

前車との間隔を一定に保ち、最後はブレーキ制御まで行うディストロニックプラスで確認できた事は、車間距離を多めに保つ点。それはやはり巨体故に制動能力に対しての余裕だと思われる。

多くのオフローダーたちに愛される、その理由とは

メルセデス・ベンツ G63AMG

カントリーロードに降りて、連続するコーナーに合わせステアリングをこんなにも切るのか、というほど転舵量が多い。それもボール&ナットのステアリングシステムだから。そのためこの巨漢がジワッと安定した姿勢でコーナーを抜ける。キビキビ動くキャラクターではないため、このステアリング特性がじつに良く決まる。

垂直に切立ったフロントウインドウからのクリーンな視界の広がりと車幅感覚、四隅の感覚のつかみやすさはGクラスの美点。ただしアウトバーンやカントリーロードでの害虫/昆虫が飛び込む率の多さによりウインドウォッシャーの使用率が増える事も今回発見した。

フロント/センター/リアの各デファレンシャルをそれぞれ独立してロックする機能がありながら、走行する場面がなかったことは残念だった。

オンロードの走行性能と快適性の高さに加えて、極限でこそ活きる走破能力の高さを見てみたい。という心理が多くのオフローダーたちにも愛される理由だろう。

この巨漢が0-100km/hを5.4秒で駆け抜ける驚異。最高速は210km/hでリミッターが作動。CO2排出量の322g/kmは、パフォーマンスからすれば上出来。 Gクラス党の物欲モードをかき立てるであろう。

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桂 伸一
筆者桂 伸一

1982年より雑誌「OPTION」誌編集部員からレーシングドライバーに転身!!92~93年はR32 GT-RでN1(現スーパー)耐久シリーズチャンピオン。近年はドイツ・ニュルブルクリンクで開催される24時間レースに、アストンマーティン・ワークスカーのドライバーとして参戦。2度の優勝を飾る。日本ジャーナリスト協会(AJAJ)会員、日本カーオブザイヤー(COTY)選考委員、ワールドカーアワード(W-COTY)選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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