スバル レガシィ ボクサーディーゼルエンジン搭載 海外試乗レポート(3/3)

  • 筆者: 河村 康彦
  • カメラマン:富士重工業株式会社
スバル レガシィ ボクサーディーゼルエンジン搭載 海外試乗レポート
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欧州ライバル車を確実に狙い撃つ、優良ディーゼルエンジン

エンジン

こうして実際に試乗をしてみると、“初モノ”であるにも関わらず予想を超えた洗練度の高さを味わわせてくれたのがこのエンジン。中でも、騒音/振動性能に関しては欧州の先駆者たちをことごとく凌ぐ実力の高さを見せ付けてくれたのには驚いた。直列4気筒ディーゼルには不可欠なバランスシャフト無しで、それらを圧倒する静かさとスムーズさを実現してくれた点は感動モノだ。

一方で、先に掲げたトランスミッションのバリエーションや、現状では排ガス性能が現行のヨーロッパ基準である「ユーロ4」のレベルに留まり、このままでは日本やアメリカ市場に向けては販売が行えない状態にあるなど、数々の課題が残されているのも事実。ただし、長い歴史に培われた欧州エンジンに比べればまだスタートしたばかりの段階にあるのがスバルのユニット。となれば、そうした今の時点でここまでの仕上がりぶりを見せてくれた基本ポテンシャルの高さに、この先の進化ぶりも大いに期待出来るというものだ。

ところで、ディーゼルエンジンの大きな特長である優れた燃費性能については、スバルでは「欧州ライバルを確実に凌駕するデータ」と述べている。今回の試乗では、頻繁に車両を乗り換えるなどしたため実測データは取れていないが、ボードコンピューター上の燃費計を確認する限り、なるほど相当にハイペースな走りでも10km/L相当を割り込む事はないという状況だった。

3月に開催されるジュネーブ・ショーを機に、まずは欧州市場で販売が開始されるレガシィ・ディーゼルの、その他の市場に向けてのリリースは「今のところ未定」とのこと。けれども、今回の国際試乗会に日本やアメリカからのゲストも招いている事を解釈すれば、それは「近い将来、何とかそうした地域にも向けての販売をしたい」と読み替えるのが自然というものだろう。

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河村 康彦
筆者河村 康彦

1960年東京生まれ。工学院大学機械工学科卒。モーターファン(三栄書房)の編集者を経て、1985年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、現在に至る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考委員 などを歴任。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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