トヨタ アクア 徹底検証 試乗レポート/清水草一(2/3)

  • 筆者: 清水 草一
  • カメラマン:フォッケウルフ
トヨタ アクア 徹底検証 試乗レポート/清水草一
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燃費はプリウスと同程度!ただし価格は40万円くらい安い!

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世界最高燃費を謳ったアクア。確かに、トータルではプリウスより少しだけ上回っている。でもそれはミクロの差。ないに等しい。

たとえば、年間8000キロ走るとして、プリウスのガソリン代が5万円だとしたら、アクアは4万9000円くらいです。年間1000円しか差がないんじゃ、実質的には同じですよね?

アクアを買う人は、燃費にはあまり大きな期待はしない方がいい。プリウスとだいたい同じくらいと思っておいてください。それでもガソリン代が年間5万円くらいなら、十分安上がりですぜ。

それに、たとえアクアがプリウスより2倍燃費がよくたって、年間2万5000円しか節約できないわけです。そのために、たとえば充電可能なプラグインHV化するなどして、車両本体が30万円高くなっちゃったら、コスト的には何の意味もありません。 アクアの燃費はプリウスと同程度!

ただし車両本体は40万円くらい安い!それで十分でしょう。

居住性はプリウスより少しゆったり感じられるほど!

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その他の部分はどうでしょう。

まずスペース性。これはおおむね満足してます。

後席はプリウスより少しだけ窮屈だけど、シートのデキが思ったよりよくて、大人が長時間乗っても全く問題ありませんでした。家人は「広いね!」と一言。小豆島ドライブの際、私が運転している間は、UVカットフィルムが窓に貼ってある後席にずっと座ってました。助手席より快適だっつって。

ラゲッジも、床面が低い分、プリウスより使いやすいくらい。広さもまあまあです。

前席は広々していて使い勝手がいい。プリウスは、中央にATセレクターのある「橋」がかかっていて、未来的な雰囲気がある反面、圧迫感がある。その点アクアはフツーのコンパクトカーそのもので、小物入れも充実してるし、まったく何の不満もございません!

総じて、スペース性はプリウスとほぼ互角。決して劣ってはいない。イメージ的には、プリウスより少しゆったり感じられるほどだ。

ひょっとしてこのクルマ、スポーツカーなんじゃ?

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で、走りはどうか?

実はこれが、大変印象がいいのですよ。

乗り心地は、決してフワフワではなく、スポーティに引き締まっている。高速道路を長時間走っても、疲れが少ない。しかも重心が低いので、ハンドルを切っても、車体が左右に傾きません。ハンドルを切ったら切った分、バビッと気持ちよく曲がってくれるので、非常に気持ちがいいのです。

この曲がりの気持ちよさは、スポーツカーのトヨタ「86」にも匹敵するほど。ひょっとしてこのクルマ、スポーツカーなんじゃ?と思うくらい、曲がるのが楽しいの。この点、プリウスとの違いは明らかです。

プリウスの足回りは、昨年末のマイナーチェンジで非常にしなやかに、乗り心地がよくなったけど、ハンドリングに関しては、平凡でモサッとしていて、曲がるのが楽しいという感覚はほとんどない。それに比べるとアクアはホットハッチだ!ボーイズレーサーだ!

加速感も、プリウスより軽快だ。さすがに270kg軽いだけのことはある。 ただしこれは、あくまでプリウスと比べたらの話。プリウスの出足はモッサリと重いので、それよりはいい、ということに過ぎない。

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もともとトヨタのハイブリッドカーは、アクセルとエンジン回転がぜんぜん連動せず、ハイブリッドシステムの都合(効率)だけでコンピューターが勝手にエンジン回転を決めてしまう。いわゆる「駆け抜けるヨロコビ」的なものはまるでありません。カロリーメイト食ってるようなものですね。

それはアクアも同じ。アクセル踏めば、エンジン回転が上がって、一応加速する。それだけです。

もちろん、フルハイブリッドカーなので、モーターだけで加速することもできまして、その際は非常に滑らかに上品に美味しく走るのですが、モーターだけだと加速力が限られておりますので、少しアクセルを踏みこむとエンジンがかかり、カロリーメイトになります。

でもアクアは、ハンドルを切るのが楽しいクルマなので、そのマイナス面を十分補ってくれるのです。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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