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試乗レポート 2017/12/6 19:33

ルノー トゥインゴGT試乗|人間の五感に訴えかけてくる、ワクワクする楽しさ!(2/3)

関連: ルノー トゥインゴ Text: 内田 俊一 Photo: 内田 俊一・菊池 一弥・茂呂幸正・和田清志

便利機能もあり、乗りやすさ十分

ルノー トゥインゴGTルノー トゥインゴZEN MT

横浜にあるルノー・ジャポン広報車が仕舞ってある地下駐車場で、専用のオレンジに塗られたトゥインゴGTと対面した第一印象は、車高が少し高いということだった。横に並んでいたZEN MTよりもわずかにだが高いのだ。スペック上では1,545mmと変わらないので、どうやらタイヤサイズが影響しているようだ(15インチ→17インチ)。

ルノー トゥインゴGTルノー トゥインゴGT

さて、室内に乗り込むとオレンジの大胆なラインが入った大柄のシートが出迎えてくれる。

レザーとファブリックのコンビシートの座り心地は上々。少し重めのクラッチを踏み込み、ザマック製の握りやすいシフトノブでニュートラルを確かめたのち、エンジンをかけようとスタートボタンを探すが見当たらない。

そう、このクルマは最近では珍しくなった、ステアリングコラムにキーシリンダーがあり、そこにキーを差し込んでエンジンをかけるのである。

個人的にはちょっとした儀式にも似たこの操作は好きなので、改めてキーを回してエンジンをかける。すると生意気にも少し野太い排気音とともにエンジンは一瞬で目覚めた。

停めてある地下駐車場から地上に這い出すには急な坂道を登らねばならない。普段はほとんどがATやEDCなので気にもならないが、小排気量のMTでは坂道発進時などは気を遣うものだ。

しかし、このトゥインゴGTにはヒルスタートアシスト、つまり、クラッチをミートするわずかな時間だけ、ブレーキペダルを離しても後退しない機能が付いているので、安心してスタートすることが出来る。

更に、アクセルを踏まずに、ゆっくりとクラッチをつないで、とろとろとスタートをしても、まったくぐずることなくトゥインゴGTは走り出せるほど、十分なトルクも備えているので、乗りやすさは十分だ。

>>ルノー トゥインゴGTを画像で見る!

独楽鼠のごとく走り回れる街中。でもタコメーターがない!!

ルノー トゥインゴGTルノー トゥインゴGT

街中を走り始めてから、落ち着いて室内を見渡すと、シフトブーツのリングやエアコンの吹き出し口などにオレンジが配色され、このクルマがGTであることを主張している。それは決して目にうるさいということなく、小粋なアクセントのようで、好ましく感じるものだ。

しかし、このクルマ、GTと名乗り、ルノー・スポールが手掛けているにも関わらず、タコメーターがないというのはどういうことだ。パワーアップしたエンジンをMTで楽しく乗るのに、タコメーターがないのは全く理解できない。せめてオプションで、メーターナセルの上でもいいので、ぜひ、タコメーターの装備を望みたい。確かプラットフォームが共通の例のドイツ車はキノコのようにはえたタコメーターがあったはずだ。

音を頼りに適宜にシフトアップ、ダウンを繰り返すと小気味よく決まるシフトとは裏腹に、エンジン回転の上がり下がりの遅さが気になってきた。

つまり、意外とよく伸びる1stで時速30キロ弱まで引っ張り、2ndへシフトアップ、次いで時速50キロくらいまで引っ張って3rdへシフトする際、ワンテンポ、ひと呼吸ほどあけないと回転が落ち切らず、ごんと軽いショックとともにつながるのだ。

また、シフトダウン時はもう少し始末に悪い。3rdから2ndへシフトダウンしようと、ニュートラルで一度クラッチを離して、回転数を合わせるべくアクセルを踏み込むと、思った以上に回転が上がらず、望む回転までアクセルを踏んだまま待たされ、著しく運転のテンポを乱されるのだ。

せっかく気持ちよく加速を楽しみ、リアがドラムであるにも関わらず、よく効くブレーキがあっても、これでは楽しさが失われてしまう。ぜひ、よりレスポンスの向上を望みたい。

さてさて、ちょっと苦言を呈してしまったが、このことを除けばなんと小気味よく走ることか。コンパクトなサイズも相まって、細い路地から路地へくるくると独楽鼠のように走りまわれるのは、このクルマの得意とする一面だろう。ただし、乗り心地は硬めである。

横風に弱いボディ

ルノー トゥインゴGT

GTと名乗るからには高速道路ではどうだろうと、少し連れ出してみた。実は、クラシックカーのイベント取材を兼ねて伊豆まで足を延ばしたのだ。高速巡行において十分に流れをリードできるだけの性能を備えてはいるものの、この高速巡行はトゥインゴGTが最も苦手とする分野かもしれない。

この日は比較的横風が強かったのだが、予想以上に直進を保つのに苦労した。ステアリングで修正する際、若干だがフロントが軽くなるようなイメージが付きまとうのだ。もう少し具体的に述べると、ステアリングを切っても思った通りに反応しないのだ。そこで自然とステアリングを握る手に力が入り、疲れを助長させる結果になった。

ルノー 新型トゥインゴGT

疲れといえばもうひとつ、ドライビングポジションを挙げておきたい。フランスで乗った左ハンドルは適正なポジションを取れたのだが、右ハンドル仕様は、かなりペダル類が内側にオフセットされており、クラッチペダルはほとんどセンターコンソールにくっつかんばかりだ。つまり、左足を休めるにはクラッチペダルの下に足をくぐらせて、その向こうに置かざるを得ず、しかもそこにフットレストはないので、どうにも居心地が悪いことこの上ない。

また、ロードノイズの大きさも気になった。

ベースモデルに比べて剛性をアップさせて入るものの、それは局部的なもので、ボディ全体には及んでおらず、どうしても剛性の低さが気になる。それは特にフロア周りで、必然的にロードノイズが大きく室内に侵入して来る。こういったことは、乗り心地にも影響を及ぼしているが、時速60キロを超えるあたりからしなやかさも感じられ、そのあたりはルノー・スポールの上手な味付けが感じられた。

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