もう最終戦!?EVのF1で“ル・マンの悲劇”トリオの1人がワールドチャンピオンに(1/2)

もう最終戦!?EVのF1で“ル・マンの悲劇”トリオの1人がワールドチャンピオンに
電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手 電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手 電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手 電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手 電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手 電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手 電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手 電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手 電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手 電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手 画像ギャラリーはこちら

最終戦に同ポイントでタイトルを争う2台が接触

電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手

いきなりぶつかった!!

昨年秋から始まって今年の夏初めにシーズンが終わる変則的GPシリーズの電気自動車のF1「フォーミュラE」。動力が電動モーターということだけでなく、これまでのレースとは一味違うパターンで2シーズン目の最終戦を迎えた。

7月3日日曜日、ロンドンのバタシー・パークというテームズ川沿いの特設コースで行なわれたそのフォーミュラE最終戦のスタートが、冒頭の“いきなりの接触事故”だった。そしてぶつかったのが、同ポイントでタイトルを争う2台。なってこった!!

シリーズタイトルは、セバスチャン・ブエミ(スイス)とルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル)が、同じ153ポイントで最終戦タイトルマッチにもつれ込んでいた。この最終戦で先にゴールした方がチャンピオンという状況だったのだが、その2台がいきなりぶつかったのだ。台無し!と、誰もがガッカリした。

ブエミは、トヨタのワークスドライバーとして今年のル・マン24時間、あの悲劇の「#5 トヨタ TS050HYBRID」で、中嶋一貴/アンソニー・デビッドソンとトリオを組んだスイス人で、2009年から3年間トロロッソでのF1経験もあるベテラン。去年のフォーミュラE初年度の最終戦では、ネルソン・ピケJr.とやはり最終戦でのタイトルマッチで1ポイントに泣いた悲劇の主人公でもあった。

嗚呼、今年もか。

ぶつけてチャンピオン?しかし前代未聞の展開に!

電気自動車のF1、フォーミュラEの2代目王者にブエミ選手

ところがフォーミュラE、ただでは転ばないことがわかった。レースは前代未聞の思わぬ展開になった。

キモは、フォーミュラEの規定でポールポジションに3点、レース中に最も速いファステストラップに2点が与えられること。接触でレースを失った瞬間、上位の入賞回数でディ・グラッシのチャンピオンが決まる流れだったが、それはあまりに情けない。

ディ・グラッシは「ブエミがブレーキを踏むのが早すぎた」と主張したが、接触はどう見てもディ・グラッシのミス。ぶつけてチャンピオンになっては洒落にならない状況だった。だがファステストラップを取った方がチャンピオンということが見えてから、実に奇妙だが手に汗握る戦いが始まった。

フォーミュラEは、全戦が市街地コースで行なわれるのが特徴。さらにその市街地は、さほどパワフルではないフォーミュラEマシンでスピード感あふれるスリリングなバトルが展開するように、コース幅が非常に狭く設定されているから実にリスキー。

その状況でディ・グラッシはアウト側からの追い越しが難しい直角コーナーでプロストのアウト側から攻め込んだ。その結果、軽くプロストと接触、そのまま前を走るブエミの左リアに激しくぶち当たることになった。

実況アナウンサーの悲鳴の中で、2台は絡み合い、ディ・グラッシがブエミに乗り上げる形でランオフエリアに飛び出し、ディ・グラッシのマシンはノーズからバリアに激突。サスペンションを壊してフロントタイヤがあらぬ方向を向いていた。

一方の追突されたブエミは、追突の衝撃でうまいこと一回転したので、壊れたマシンでそのまま走り出し、ピットに戻ることができた。同じく、ディ・グラッシも、ヨタヨタではあったけれど、とにかくピットに戻った。

そしてここから、独特のフォーミュラEルールならではの展開がスタートした。

実はフォーミュラE、レース途中でマシンを乗り換えることが出来る。フォーミュラEは電気自動車なので燃料補給ではなく、駆動のためのバッテリー残量がなくなればマシンに充電が必要。しかし、充電するには時間がかかりすぎるため苦肉の策が2台乗り換えルールだ。

壊れててもマシンをピットまで戻せさえすれば、もう1台でレースが続けられる。このルールが前代未聞の面白い展開を生みだすことになったのだ。

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山口 正己
筆者山口 正己

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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