ルノー ルーテシア 試乗レポート
- 筆者: 初芝 均哉
- カメラマン:鈴木雅雄
フレンチブルーの弾丸。
ビッグマイナーチェンジを受けて3月13日に発売となったルーテシアRS2.0は、部品は50パーセント以上新しくされ、外観もフロント・リアともに一新された。フロントマスクはルノーブランド共通の吊り上がったヘッドランプ、左右に分かれたグリル、バンパー下のエアダムなどを特徴としている。
エンジンをかけ、ギアを1速に入れ走り出す。気持ちがいいのだ。実に気持ちいい加速をしてくれるのである。パワーは169PSだからドッカンとは当然いかないが、1100kgと軽めの車体は、アクセルを踏み込むと軽快なエンジン音とともにバキューンと加速していく。4速、3000rpmで70km/hだが、ここからでも少しアクセルペダルを踏むだけでグーンと加速する。コーナリング時もしっかり路面に張り付いて曲がっていく感覚がいい。
ブレーキのフィールも評価したいポイントだ。径の大きなディスクを採用し、強力なストッピングパワーを確保しているというだけあってスッーと気持ちよく減速しピタッと止まる。姿勢変化をほとんど感じることもない。ブレーキング自体を楽しめるのだ。
十分試乗した後、さあ帰ろうと加速したその時、僕の頭の中であるイメージが湧いた。砂ぼこりを巻き上げながら地面すれすれ飛んでくる弾丸。ブルーのボディカラー、フランス車、弾丸。パッとタイトルがひらめいた。“フレンチブルーの弾丸”。弾丸は止まることはないが、この言葉がこのクルマにピッタリなのではないか、思った。
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