新しいルノーのデザインを纏い、日本でも魅力満載な 新型トゥインゴ を徹底解説!(4/4)
- 筆者:
- カメラマン:RENAULT/レポート:内田俊一
強気の値付けで大幅台数アップを狙う
トゥインゴの価格は200万円を、それも大幅に切る189万円に設定された。“わずか”ではなく“大幅”に切ったのが今回の値付けのポイントだ。
しかもインテンスとはルノーでは上級グレードを指すモデルなので、15インチアロイホイールやオートエアコン、レザーステアリング、クルーズコントロール、フォグランプなどが装備される。
更に価格的にインパクトが欲しかったことから、169万円の5S(サンクエス)を50台限定ではあるが導入した。このモデルは1リッターNAと5MTが組み合わされ、いわばルノーのエントリーモデルとして位置づけられた。関係者によると、発売1時間で完売したとのこと。ルノー・ジャポンとしてのMTモデルはスポーツモデルとともに、エントリーモデルとしても位置付けられていることから、今後も積極的に導入した意向だ。
これにより、ルノー・ジャポンとしては、年間販売台数を1000台アップの6000台を狙う意気込みだ。
得たものと失ったもの
スマートとの協業で大幅に得たものはその品質感だ。
先代までの特に室内の品質は平均よりかなり劣っており、チリの甘さやパーツの取り付け剛性の低さなど、数え上げればきりがないほどだった。しかし、3代目ではそのあたりは見違えるようで、そこに魅力的なデザインが施されているので、大きなセールスポイントにつながっている。
更にこれまでのトゥインゴは3ドアのみだったが、3代目は5ドアになり使い勝手は大幅に向上。もちろんRRのため取り回しもしやすくなった。
一方失ったものもある。その多くはRRになったことによるもので、まずエンジンが搭載されたことで、荷室の上下方向の空間が減ってしまったことだ。また、リアシートのスライドも出来なくなった。実はこの2点、特に後者は歴代トゥインゴの大きな魅力につながっていただけに、少々残念に思う。
そうはいっても新型トゥインゴは戦略的な値付けとともに、新しいルノーのデザインをまとった魅力的な小型車として日本に導入された。ぜひカラフルなカラーで元気いっぱい日本の街を走り回り、数少ない輸入車Aセグメントに新風を巻き起こしてほしい。
[レポート:内田俊一/Photo:RENAULT]
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