ルノー ルーテシア ゼン[新型0.9Lターボ・5MT] 試乗レポート/今井優杏(3/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:島村栄二
MTとの相性バツグン! 痛快な3気筒 0.9リッターターボエンジン
一般道で使用する程度の速度域で言えば、非力感は微塵もない。航続距離の長い欧州において市民権を得ている理由に納得させられる。このエンジンは、MTにとてもよく合っているのだ。
もしこれが1.2リッターのモノと同様にDCTと組み合わされていたら、もっとモッサリした感じになっていたかもしれない。
しかしエンジンの回転数や速度域に合わせて自分でギアを選択するMTだから、0.9リッターの小さなエンジンを思い切り使い切って遊んでやることが出来る。これがかゆいところに隅々まで手が届くように回せるから、愉快で仕方ない。135N.mの最大トルクは2500rpmから、そして最大トルクの90%が1650rpmから発生してしまうのだ。その辺の道でチョロチョロ走っているだけでちゃんと楽しいのである。
ちなみにターボも燃費に振りすぎておらず、マイルドにしようという意志があんまり見えなくて、アクセル開度に合わせてしっかりとギュン!と効く。なかなかにエキサイティングな味付けをしてくれているのがまた嬉しい。
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