ルノー ルーテシア ゼン[新型0.9Lターボ・5MT] 試乗レポート／今井優杏(1/4)

フランスからクルマ好きのみなさまへ素敵なクリスマスプレゼント

出た！出ましたよ！ 世のマニュアルトランスミッション＆フレンチ愛好家の皆さん、グッドニュースです。

ルノーの末っ子「ルーテシア」に、待望のMTが追加である。しかも組み合わされるのはルノーのラインナップ中、日本初導入となる0.9リッターターボエンジンだ。

メリークリスマス、ハッピーホリデイ、この佳き日に皆さんにこのニュースを報道解禁と同時にお届け出来ることを、私もとっても嬉しく思う。だって、このエンジン＋MTは、ちょっと本当に粋なのだもの！

1リッターを切ったエコエンジン、これがちっともエコを感じさせないエエ感じの仕上がりなんです。

恋におちるクルマ「ルーテシア」

ルノーは今、2010年に掲げた新しいデザイン戦略を次々と実現させる道の途中にいる。そのデザインの一群は「The Cycle of Life(ザ・サイクル・オブ・ライフ)」と名付けられ、いかにもプライヴェートを大事にするフランス的ライフスタイル思考のもとに設計されている。

サイクル・オブ・ライフでは人生を6枚の花びらを持つ花になぞらえて、それぞれの花弁＝ステージにロマンティックなストーリーを与えた。むろんそれはルノーのモデルのラインナップにきっちりと符号するかたちだ。

１．LOVE 恋に落ちて

２．EXPLORE 出逢った二人は冒険に

３．FAMILY 家族を持ち

４．WORK よく働き

５．PLAY よく遊び

６．WISDOM やがて知恵を得る

というもの。ロマンティックでしょう。

その「サイクル・オブ・ライフ」のまさに1番目、LOVEにあたるのがルーテシア。クルマを得たライフスタイルの最初にふさわしい、躍動感あふれる若々しいコンパクトカーだ。

一見2ドアハッチバックにも見えるデザインだが、実は5ドア。リアのドアノブはピラーと同化するだまし絵のようにうまくデザインされていて、リズミカルなサイドビューの完成度に貢献している。

ボディサイズは全長4.095mm×全幅1.750mm×全高1.445mm、ホンダのフィットよりも一回り大きいが全高が少し低い。ワイド&ローで、ちいさいながらに迫力のある存在感を醸し出す。

[”LOVE”なふたりの空間は・・・次ページへ続く]