ルノー クリオ エステート dCi(ディーゼル・日本未導入モデル) 試乗レポート/森口将之(1/3)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:森口将之
知るヒトぞ知る「ルノー ルーテシア」の別バリエーション
並行輸入車というジャンルを知っているだろうか。インポーターが輸入していない車種を、別の業者が独自に取り寄せて販売するものだ。
日本は1年間で500万台以上の新車が売れる巨大マーケットだけれど、欧米の主要自動車生産国から地理的に遠く離れているうえに、イギリスとともに少数派の左側通行/右ハンドル。おまけに排出ガス規制や騒音規制など、独自の基準が多い。販売台数の約4割を軽自動車が占めていることを含めて、特殊な市場だ。
だから多くのインポーターは、日本に適した車種を選んで輸入している。当然ながら、本国では買えるのに日本では買えないモデルがある。とくに我が国は、ディーゼルエンジンの排出ガス規制が海外に比べて厳しかったこともあり、日本で販売しているのはメルセデス・ベンツ、BMW、MINIの3ブランドしかない。
日本で買えない「本場ならではの濃いぃ味」を並行輸入で
インターネットが発達した現在は、世界のどの国でどんなクルマが販売されているかは一目瞭然。それらを眺めては日本で買えないジレンマに悩んだユーザーがいるかもしれない。そんな人たちの願いを叶えるのが並行輸入車というわけだ。
その中から今回は「ルノー クリオ エステート 1.5dCi」に乗って、毎年秋に長野県車山高原で行われるフレンチブルーミーティングに参加した。クリオとは「ルーテシア」の本国名。我が国ではハッチバックが販売されているが、欧州にはワゴンボディもある。
「dCi」とは直噴コモンレール式ディーゼルターボのこと。1.5リッターという排気量は、今年登場した「マツダ デミオ」のクリーンディーゼルと同じだ。僕も気がつくと「デミオ ディーゼル」と比べながらドライブしていた。
[1.5ディーゼル対決! デミオとの違いを検証!・・・次ページへ続く]
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