ルノージャポンの志しがフランス本国とひとつに! ~ルノー、「カンヌ映画祭」にちなんだ限定車を発売~
- 筆者: トクダ トオル(MOTA)
- カメラマン:オートックワン編集部
世界三大国際映画祭「カンヌ映画祭」を支え続けるルノー
世界三大国際映画祭と称される「カンヌ映画祭」(Festival de Cannes)。開催地のフランス・カンヌは、地中海に面したコート・ダジュールのリゾート地だ。
始まりは1946年。2015年度で第68回を迎えた老舗の映画祭で、世界中から集められた新作映画が次々に上映され、バイヤーたちやメディアの注目も高い国際的なイベントへと発展している。そして、会場でプロモートを行う世界的な有名俳優や監督たちをレッドカーペットまで送迎するオフィシャルカーのスポンサーとして、1983年から実に32年間に渡りサポートを続けているのが、地元フランスの自動車メーカー「ルノー」だ。
カンヌ映画祭をイメージした特別限定モデルも発表
6月26日、そんなルノーの取り組みにちなんだ新たな特別仕様車が発表された。好調な販売推移を示すコンパクトクロスオーバーモデル「ルノー キャプチャー」の限定モデル、その名も『キャプチャー カンヌ』だ。
通常の7インチ画面に対し、8インチの大画面ナビをセット。さらにフランス・FOCAL社製の高級スピーカーも装着された。ちなみにルノーにおけるFOCALスピーカーの採用は、伝説の高級クーペ「アヴァンタイム」(!)以来だという。大画面と迫力のサウンドで映画を愉しむ事も出来るという主旨だ(※DVD・TVの映像は停車時のみ表示可能)。
ボディカラーは、キャプチャーの中でも最もエレガントな組み合わせ「ノワール エトワール M(黒メタリック)+イヴォワール(白)」と「イヴォワール+ノワール エトワール M」の2タイプを設定。Cピラーには、カンヌ国際映画祭公式のエンブレムも備わる。椰子の木の葉をモチーフにしたロゴは、カンヌの町の紋章に由来しているものだ。インテリアでは、外装とコーディネイトされたアイボリー/ブラックカラーのCABANA製レザー&レザー調コンビジップシート表皮を採用する。
価格は2,890,000円[消費税込み]。上記の特別装備が追加され、ベースモデルの「ルノー キャプチャー インテンス」(2,672,000円)に対し21万8000円高の設定となっている。限定台数は40台。
ルノージャポンのブランドメッセージがリニューアルされた理由とは
ルノーの日本法人「ルノージャポン」は、日本独自のブランドスローガン「Vis Tes Passion(ヴィテパッション:好きを走れ)」を5年前から発信し続けてきた。欧州では大手の自動車メーカーであるルノーも、ここ日本ではニッチなブランド。ならば、といっそ日本人が憧れるフランスやフランス車のイメージに沿ったブランド展開や個性的な車種構成に特化。商用バンをベースにしたスペースワゴン「カングー」のスマッシュヒットに代表されるように、独自の立ち位置を築き上げていった。
そして2015年。フランス本国のルノーが、これまでのブランドメッセージ「Drive The Change」を、新たに「RENAULT - Passion for life(ルノー パッション フォー ライフ)」へと一新した。「Passion(情熱)」とは、まさにルノージャポンが掲げてきたメッセージそのものだ。
2012年以降相次いで発表された新型ルーテシアやキャプチャーに代表されるルノーの新世代デザイン言語は、かつて日本のマツダにも所属していたことがあるローレンス・ヴァン・デン・アッカー デザイン担当常務(SVR)が手がけた。それまでのモデルに対しよりエモーショナルで、まさに”パッション”を感じるデザイン。
親日派でもあるアッカー氏と幾度となく意見を交換したというルノージャポンの大極 司 代表取締役社長は、「彼らの想いに対し、ブランドも合わせたかたちへ変えた」と説明する。また今後「RENAULT - Passion for life」の日本語メッセージとして、「好きを走れ」のスローガンをそのまま継続して活用していくと発表。よりフランス文化にフォーカスしたクルマとの関わりについて発信していくとし、その第一弾が今回の「ルノー キャプチャー カンヌ」だと説明した。なおロゴデザインについても、ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏の監修によるものとなっている。
[Photo&レポート:トクダ トオル(オートックワン編集部)]
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