これぞ「ベストカングー」!/ルノー 新型 カングー ゼン 1.2ターボ EDC 試乗レポート(1/3)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:茂呂幸正
ルノー・ジャポンの販売を支える重要な稼ぎ頭「カングー」、その人気の理由とは
ルノー カングーのデビューは1997年、来年で20周年を迎える。日本には2002年に導入され、2007年に現行モデルとなる2代目にフルモデルチェンジ。初代に比べ大きくサイズアップしたものの、ルノー・ジャポンの心配とは裏腹に販売台数はアップ、2009年にはルノー・ジャポンの年間販売台数の約6割を販売している。それ以降も人気は留まることがなく、ここ数年は年間1500台前後の販売を維持しており、ルノー・ジャポンの最量販モデルとなっている。
日本のミニバンにはない個性と魅力が溢れる1台
カングーはなぜ、ここまで人気なのか?
日本のミニバンとは違い、押し出しや力強さではなく、ゆるキャラ的な温かみとカジュアルで遊び心のある個性的な「デザイン」、豪華さとは無縁だが機能的で使い勝手に優れた「ユーティリティ」、ボディサイズの割に広くて開放的な「室内空間」、大容量の「ラゲッジスペース」などが高く評価されている。またミニバンは一般的には、クルマ好きからは「我慢のクルマ」と言われることが多いが、カングーは逆。むしろライフスタイルを豊かにしてくれる「遊びの空間」と言ったコンセプトがウケているのだと思っている。
ちなみにカングーの話をすると「商用車ベースにも関わらず」と言われるがそれは間違い。初代は「クリオ(ルーテシア)」、現行モデルとなる2代目はミニバン「セニック」がベースだ。
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