ポルシェ 911GT3 試乗レポート／岡本幸一郎(3/3)
- 筆者： 岡本 幸一郎
- カメラマン：オートックワン編集部
「最新こそ最良」は本当か・・・
ブレーキにはオプションのPCCB（ポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ）が装着されていたが、これの利きも素晴らしい。
むろん今回の試乗ではポテンシャルの極一部しか使っていないわけだが、シビアな状況下においても安定したパフォーマンスを発揮してくれそうな点は、限られた試乗ステージにおいても十分に伺い知れた。
また、通常時での車高は、ノーマルの911カレラよりも30mmローダウンされているが、スイッチ操作で一時的にフロントアクスルが30mm上昇し、クリアランスを確保して段差等を通過しやすくするというリフティングシステムもオプションで選べる。
ポルシェはよく、「最新こそ最良」といわれるが、はたしてそれは本当だろうか？自然吸気エンジンを積む市販ポルシェで、究極的な走りと速さを追求した現時点での集大成である、このタイプ997GT3をドライブして、もしも最新こそ最良であるのなら、次に出てくるGT3はもっと良くなるはずだが、これよりも良いという状態がいったいどういうものなのか、それがイメージできないくらい、本当に素晴らしいクルマであった。
しかし、ポルシェのことだから、いずれ出てくる次のGT3では、その完成度により我々をまたきっと驚かせてくれることだろう。
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ビデオ「ベストモータリング」の制作、雑誌編集者を経てモータージャーナリストに転身。新車誌、チューニングカー誌や各種専門誌にて原稿執筆の他、映像制作や携帯コンテンツなどのプロデュースまで各方面にて活動中。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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