ポルシェ 911 海外試乗レポート(1/4)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ポルシェ・ジャパン株式会社
911・・・“リファイン”というプロジェクトに懸けるポルシェの精神
間違いなく「世界的名車」と言えるあのVWビートルを設計したフェルディナント・ポルシェを父に持つフェリー・ポルシェが、初めての“ポルシェ・スポーツカー”である『タイプ356』を世に生み出してから、2008年の今年でちょうど60年。さらに、その後継モデルとしての『911』が誕生をしてからでも、すでに45年の月日が経過をしている。
すなわち、そんな911とは、すでに“クラシックカー”の仲間入りをしていてもおかしくない存在。だが、それが今なおバリバリの現役であるどころか、この期に及んでも「最新の一級スポーツカー」として世界のライバルから規範として追われる存在である事は、ここで改めて述べるまでもないだろう。
何故にそうした魔法のような現象が起こり得るのか?
それはただ一つ。産みの親であるポルシェというメーカーが、このモデルに対する改良の手を常に緩める事がないからだ。
こうして、刷新に刷新を重ねてきた911が、今また新世代のモデルへとコマを進めようとしている。いわゆる“マイナーチェンジ”と呼ばれる規模のリファインでありながら、今度の911ではあろう事か、そのパワーパックが完全に刷新されるに至ったからだ。
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