ポルシェ パナメーラ GTS 海外試乗レポート(1/2)

ポルシェ パナメーラ GTS 海外試乗レポート
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0→100km/h加速4.5秒、最高速度288km/hというゴージャスなフル4シーターモデル

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ポルシェ車に冠される『GTS』の名称――1960年代に、“戦うため”に生まれた少数生産車『904カレラGTS』に端を発するそうした記号名が与えられたモデルは、このところは「自然吸気エンジンを搭載したホッテストバージョン」として知られている。

2007年にリリースされたカイエンGTSは、敢えてコンベンショナルなコイルスプリング式の専用ローダウン・サスペンションに、ベースとなったSグレード比で20ps増しとなるやはり専用チューンの自然吸気エンジンを組み合わせたモデル。

また、2010年のパリサロンで発表された911カレラGTS/GTSカブリオレと、それに続く4WD仕様のカレラ4GTS/GTSカブリオレには、やはりベース・ユニット比で23psとなる「シリーズ中で最も強力な自然吸気エンジン」が搭載された。

パナメーラGTSが用いた文法も、基本的にはそれらの各GTSと同様だ。専用プロフィールを持った吸気カムや、強化スプリングを用いたカムシャフトなどによって高回転型化が図られ、3500rpm以上で開くシャッターバルブが新設されたフィルターハウジングが、ボディ先端左右のインテーク・グリル内にレイアウトされた。

このモデル専用の4.8リッター自然吸気エンジンは、ベースのS/4S用ユニットに対して30ps上回る430psのピークパワーを、200rpm高い6700rpmという回転数で発する。3500rpmで発せられる最大トルク値も、20Nm増しの520Nm。

そんな出力を、7速のデュアルクラッチ式トランスミッション“PDK”を介して得られる4.5秒という0→100km/h加速タイムと288km/hという最高速は、同じ4WDシステムを擁する4Sグレード比では、コンマ3秒の短縮と6km/hの上乗せという関係になる。

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エンジン出力をアップしただけではない

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より迫力ある『ターボ』グレード譲りの衣装を纏うのも、先行するGTSたちのやり方に準じている。

インテークの大開口ぶりが強調されたフロント・セクションと、ターボ付きモデルから移植をされた「上がりながら左右に開く」4way式のリアスポイラーなどによって、より迫力を増したボディには、同時にサイドウインドウのトリムや、リア・ディフューザー、サイドスカートやヘッドライトのインナーベゼルがブラックアウト化される事などで精悍さもアップ。

5色が用意されるインテリアは、レザーとアルカンターラによって適度にスパルタンな雰囲気が強調されると共に、フロントのドア・スカッフプレートやヘッドレスト、メーターパネル内に“GTS”の文字をあしらう事で、「特別なバージョン」である事をアピールする。

そんなこのモデルが単にエンジン出力をアップしただけではないというのも、すでに先行する各GTSに習っている。

エアサスペンションは標準状態で、すでに10mmローダウンの低く構えた姿勢を示し、ブレーキはより大きなキャパシティを備える『ターボ』グレード譲り。さらに好みとあらば、オプションでアクティブ・スタビライザー“PDCC”や電子制御式LSDと組み合わされたトルクベクタリング・システム“PTVプラス”、そしてセラミック・コンポジットブレーキ“PCCB”もチョイスが可能。

ちなみに、カイエンや911のGTSのようにMT仕様の設定そのものが存在しない理由としては、「パナメーラとなるとそうしたユーザーは想定し辛い」という事柄と共に、「4WDパナメーラ用のMTが存在していない」という2つが挙げられている。

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河村 康彦
筆者河村 康彦

1960年東京生まれ。工学院大学機械工学科卒。モーターファン(三栄書房)の編集者を経て、1985年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、現在に至る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考委員 などを歴任。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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