ポルシェ パナメーラ 海外試乗レポート/河村康彦 編(2/4)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ポルシェジャパン株式会社
元来の“変わったカタチ”を受け継いでいるエクステリア
パナメーラのエクステリア・デザインはまず、「どこから目にしても『紛れもないポルシェ車に見える』」のが最大の特徴だ。
それは端的に言ってスタイリッシュと呼べるものではなく、むしろ“変わったカタチ”と表現をした方が良いものかも知れない。
が、そんなルックスが遠目にもポルシェ車であると識別可能であるのは、要は全てのポルシェDNAの出典である911というモデルもまた、元来“変わったカタチ”の持ち主であるという事の裏付けではないだろうか。
そんなパナメーラのキャビン空間は、また独特の雰囲気を演出。高く幅広いセンタートンネルがフロアを縦方向に分割し、ハイバック・デザインのスリムなフロントシートが前後の空間を分断する事で生まれた、どのポジションでも感じられる“個室感覚”が何とも興味深い。
特に、頭上にも足元にもそれなりのゆとりを残し、長時間のツーリングも楽々こなせるリアシートで感じさせるそうしたテイストは、他の4ドア・モデルでは決して味わえないもの。
ちなみに、このクラスのモデルとしては珍しいテールゲートを開くと現れるラゲッジスペースもそれなりに広大。パナメーラは紛れもなく「大人4人のグランツーリスモ」に相応しいパッケージングの持ち主なのである。
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