試乗レポート

ポルシェマカン試乗レポート／河口まなぶ(1/3)

公開日:2015/01/27 11:14 最終更新日:2015/02/05 17:24

筆者：河口まなぶ
カメラマン：小林岳夫・オートックワン編集部

こりゃあ、売れるワケだ！

これは売れそうだ…と記すのは正しくない。なぜなら既に「ポルシェマカン」は、昨年の発表の段階で約1500台を受注しており、今年分は完売。さらに、これから注文しても納車は2016年となる、大人気の状況。

だから、見て触れて乗っての第一声は、「確かに売れている理由が分かる！」が相応しいだろう。そう、このモデル、触れてすぐにそう感じるほど商品性が高いプロダクトなのだ。

何が良いってまずカッコいい。兄貴分である「カイエン」が出た直後は、ポルシェのSUVに馴染みもなかったし、多くの人のポルシェに対するイメージも「911」だったゆえ、それは賛否両論を巻き起こしたし、ポルシェをSUVにした無理ヤリ感は確かにあった。

しかし、それからカイエンは爆発的に売れて多くの人の憧れのモデルとなり、時代的にもSUVが続々と登場したことでより多くの人が注目し始めた。そうして時が経って、クルマのカッコ良さの基準もどんどんと変化し、今ではスポーツカーよりもSUVの方が“イケてるクルマ”になったことはご存知の通り。

そうした素地ができあがった現在にカイエンの弟分として登場しただけに、マカンは生まれながらにして注目を集めていたし、カイエンよりも洗練された感じがあった。そして何より、ポルシェの新しいSUVなのである。そんな１台がこのSUV流行りの時代に、人気がでないわけがない。

つまり現代における間違いなく「カッコいい」と多くの人が思う存在なのだ、マカンは。

[次ページへ続く]

クーペライクなフォルムがスポーティな気分を高める

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筆者河口まなぶ

1970年生まれ。大学卒業後、出版社のアルバイトをしたのちフリーランスの自動ライターとなる。1997年に日本自動車ジャーナリスト協会会員となり、自動車専門誌への寄稿が増え、プレイステーション「グランツーリスモ」の解説も担当。現在、自動車雑誌を中心に一般誌やwebで自動車ジャーナリストとして活躍。記事一覧を見る

監修者樺田卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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