ポルシェ 911 海外試乗レポート(2/4)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ポルシェ・ジャパン株式会社
“DFI”と新開発7速“PDK”を搭載した“ニューポルシェ911”の 最新テクノロジーとは
今回のマイナーチェンジの内容は、一見したところではさほど大規模なものとは思えない。
ノーズコーンに収められたLED式のデイ・ランニング・ライトに、同じくLED式へと変更された新造形のリア・コンビネーションランプ。鋭い人ならば、EU新規格への適合を図るべく、ドアミラーが大型化された事にも気付くかも知れない。
しかしそうした“化粧直し”は、まさに今回のマイナーチェンジのメニューのほんの一端。それよりも、トルコンAT式の“ティプトロニック”がDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)の“PDK”(ポルシェ・ドッペルクップルング)へと変更され、カイエン用のユニットを追う様にエンジンが直噴化されたというパワーパックへのテコ入れこそが、今回のメインメニューと言っても過言ではないのだ。
しかも、その詳細を知るにつけ驚かされたのは、そんなエンジンのリファインがヘッド部分の直噴化のみに留まっていなかった事。実は、今度のモデルに搭載されたエンジンはベース部分から「完全新設計!」。各部のデザインや構造に最新のテクノロジーを投入する事で、より軽く、よりパワフルに、そしてさらなる低燃費もが追求されたのが新しい3・6/3・8リッターの新しい両エンジンなののである。
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