ポルシェ 911GT3 試乗レポート(1/3)
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- 筆者: 森口 将之
GT3の立ち位置は「レースにも通用するテクノロジーを備えたモデル」
ポルシェ 911GT3は、もともとレース用のベース車両として生まれた。空冷エンジン時代の「カレラRS」の後継車だ。
ところがその後、もうひとつの役目を持つことになった。昔の911を好む人たちのための911にもなったのだ。最近の911は、とにかく快適で乗りやすい。とりわけ現行型はその傾向が強い。そのぶんスポーツモデルらしいレスポンスやパンチは薄れている。
現在の911はスポーツカーとしてではなく、プレミアムカーとして選ばれることも多い。だから走りが乗用車的になるのは正常進化かもしれないが、空冷時代を知る人間にとっては、物足りなさを覚えることもある。
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