ポルシェ 911 カレラ4/4S 海外試乗レポート(3/4)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ポルシェ・ジャパン
“PDK”はまさに電光石火の神業
ドイツでの国際試乗会で行われたテストドライビングの圧巻は、旧東独領内にあるかつてのソ連の空軍基地内でトライをした、ローンチコントロール機能を用いてのゼロ発進加速テストだった。
オプション設定のスポーツクロノ・パッケージプラスを選択した場合の付加機能であるこのロジックを用いると、両足で力一杯踏み込んだアクセル/ブレーキの両ペダルの内、左足だけをリリースするという操作でカレラ4で4.8秒、カレラ4Sで4.5秒という、最速の0→100km/h加速データをどんなドライバーでもマークする事が可能。 このモードでは“PTM”はスタート以前から前後輪を直結状態としてスタンバイし、最大のトラクション性能でカレラ4シリーズのワイドなボディを加速させるのだ。
もちろん後輪駆動モデルの場合と同様、“PDK”はエンジントルクを一瞬もとぎらせることなく電光石火のシフトを繰り返し、乗る人をまさにアッという間にオーバー200km/hの世界へと誘う。ちなみに、今回は260km/h弱までのフル加速を体験したが、アクセル全開状態を続ける限り、カレラ4で282km/h、カレラ4Sで295km/hという最高速は第6速ギアでマークするというのが“PDK”車のセッティングだ。
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