「本気のグランツーリスモ」プジョー 508／508SW GT BlueHDi(クリーンディーゼル) 試乗レポート(4/4)
- 筆者： 森口 将之
- カメラマン：小林岳夫
18インチタイヤとスポーツサスペンションの組み合わせながら、快適な走り
GTを名乗るだけあって、ホイール／タイヤは16／17インチのガソリン車に対して18インチを履く。サスペンションも固められている。
なので乗り心地は508としては固めだが、ボディ剛性はしっかりしているし、小刻みな揺れは抑えられているので、落ち着いて過ごせる。
しかもシートが優しい。これは他国のセダンと一線を画している部分だ。
ハンドリングは、このクラスのセダンとしては軽快感が目立ったガソリン車に比べればノーズの重さを感じるのに、そのままペースを上げていってもタイヤが鳴いたりはせず、プジョーらしい粘り腰を発揮しながら曲がっていく。ダブルウィッシュボーンならではの容量の大きさを感じた。
これぞ正真正銘の「GT」カーだ
ひとつだけ難点を挙げれば、約1時間という試乗時間が少なすぎると感じたことだろうか。国際試乗会でもそうだったが、「このまま300㎞ぐらい走り続けていたい」と何度も思った。返却するのが惜しくなるクルマにひさびさに出会った。燃費も良いからかなり足の長いクルマであるはずだ。正真正銘のGTだった。
[レポート：森口将之／Photo：小林岳夫]
プジョー 508 GT BlueHDi[FF] 主要諸元
全長x全幅x全高：4830x1855x1455mm／ホイールベース：2815mm／乗車定員：5名／ステアリング位置：右／最小回転半径：5.9m／駆動方式：前輪駆動(FF)／エンジン種類：直列4気筒 DOHC ターボチャージャー付 直噴ディーゼルエンジン／総排気量：1997cc／最高出力：180ps(133kW)/3750rpm／最大トルク：400N･m/2000rpm／トランスミッション：「EAT6」6速オートマチックトランスミッション／燃料消費率：18.0km/L[JC08モード燃費]／タイヤサイズ：235/45R18／車両本体価格：4,340,000円[消費税込]
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1962年東京都生まれ。モータージャーナリスト＆モビリティジャーナリスト。自動車専門誌の編集部を経て1993年フリーに。各種雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで活動。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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