プジョー 3008 ハイブリッド4 海外試乗レポート/河村康彦(2/3)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:プジョー・シトロエン・ジャポン
ハイブリッドカーながら“シリーズ最速”に改めて思うヨーロッパの思想
まずはエンジンを掛け・・・ではなく“システムを起動”させた後に、通常のAT車でお馴染みの『D』レンジではなく、AUTOの頭文字であろう『A』レンジをセレクトして、アクセルペダルを軽く踏み込んでみる。
電動式パーキングブレーキが自動的に解除され、まさに“クロスオーバー”を名乗るに相応しいSUVでもなく、ワゴンでもなく、もちろんセダンでもなく、といったちょっとユニークな造形の3008のボディは、スルスルと音もなく走り始める。
そう、トヨタ方式のハイブリッドモデルと同様、このモデルも「スタート時は電動モーターのみの力で走り出す」というのが基本。ただし、後輪を駆動するモーターの出力は最大でも27kW、すなわち37ps相当とさほど大きくはない。
かくして、素早いスタートを期待してアクセルを踏み込む量が大きくなると、エンジンは比較的容易に始動して“加速の補佐”役へと回る事になる。
ちなみに、そんな2リッターのターボ付きディーゼルエンジンが発する最高出力は163ps。これに、前述のモーター分37psを加え、合計の“システム出力”が200psと切りの良い数字である点は、当然「狙ったところ」であるだろう。
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