日産 エクストレイルハイブリッド 新型車解説/渡辺陽一郎(2/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:日産自動車株式会社
燃費はガソリン車から大きく向上、エコカー減税も免税に
運転感覚としては、モーターはエンジンよりも駆動力を素早く高められるので、アクセルペダルの操作にも忠実に反応してくれる。運転がしやすいということも特徴の一つだろう。
エクストレイルハイブリッドが搭載しているモーターのスペックは、最高出力が「41PS」、最大トルクは「16.3kgf・m」。駆動用の電池には効率の高いリチウムイオンが使用されている。エンジンとモーターの駆動力を合計したシステム最高出力は「188PS」と、動力性能は2.5〜3リッター並に達する。
ライバル車と比べ、豊富な機能と割安な価格が特徴
居住性と積載性は、ノーマルエンジン車とほぼ同じだ。リチウムイオン電池はコンパクトだから、空間効率を低下させない。荷室にはVDAによる測定で400L以上の容量があり、床下のアンダーボックスも30Lを確保した。
グレード構成にも触れておこう。エクストレイルハイブリッドはすべて「2列シート車」で、駆動方式は前述のように「2WD」と「4WD」から選択できる。そして、それぞれに「20X ハイブリッド エマージェンシーブレーキパッケージ」を設定した。本グレードをベースに、内外装をドレスアップした「エクストリーマーX」「ブラックエクストリーマーX」も選択できる。
「エマージェンシーブレーキパッケージ」には、単眼カメラを使った衝突回避の支援機能を装備。時速10〜80kmの範囲で、衝突の危険を検知すると警報を発し、ドライバーが回避操作をしない時には自動的に緊急ブレーキを作動させる。車線逸脱の警報機能も持たせた。
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