【比較】日産 デイズルークスライダー vs ダイハツ タントカスタム どっちが買い!?徹底比較(2/2)
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デイズルークスライダー vs タントカスタム -動力性能対決-
動力性能は、ノーマルエンジンについては、両車とも最小限度のレベル。背の高いスライドドアを備えたボディによって車両重量は900kgを上まわり、燃費向上の反動で、最大トルクは低めになって発生回転数は5000回転前後と高い。不利な条件が重なった。
なので登坂路の多い地域に住むユーザーは、ターボモデルを検討すると良い。
最大トルクの数値はデイズルークスライダーターボがノーマルエンジンの167%、タントカスタムRSが154%に達する。発生回転数も3000回転前後の実用域だから、エンジンフィーリングは大幅に向上する。1リッタークラスのノーマルエンジンを積んでいる感覚だ。
走行安定性とハンドリングは、両車で性格が異なる。デイズルークスライダーは直進安定性と曲がる性能を両方ともに重視した。高重心のボディでありながら、自然に曲がって後輪の接地性も削がれにくい。
対するタントカスタムは直進時に重点を置く。カーブは少し曲がりにくい印象だが、バイパスを高い速度で走ったりする時の安定性は高い。路面のウネリを乗り越えた時も影響を受けにくい。
デイズルークスライダー vs タントカスタム -安全性能対決-
安全装備については、タントカスタムが時速30km以下で作動する衝突回避の支援機能とサイドエアバッグを幅広いグレードに設定した。
RSにはカーテンエアバッグもオプション設定され、横滑り防止装置は全車に標準装着している。デイズルークスライダーに衝突回避の支援機能とサイド&カーテンエアバッグは設定されず、横滑り防止装置はノーマルエンジンがオプション設定、ターボは標準装着とした。
その代わりデイズルークスライダーでは、ルームミラーの内部に表示するアラウンドビューモニターを幅広いグレードに装着している。
またリアシーリングファンとして、天井に後席用のエアコン吹き出し口も設けた。リアシーリングファンは軽自動車では採用車種が限られ、サプライズ的な装備だろう。
以上のようにデイズルークスライダーとタントカスタムは、それぞれ違った特徴を持つ。快適性と街中での扱いやすさならデイズルークスライダー。ワイドなスライドドアによる優れた乗降性、安全装備の充実、高速時の安定性を求めるならタントカスタムを推奨したい。
両車ともに全高が1,700mmを上まわるスライドドアを備えた軽自動車だが、機能には明確な違いがあり、使い方や好みに応じて選び分けることが可能だ。
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