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日本にない日本車 2012/5/5 00:00

日本にない日本車「日産 アルティマ」(2/2)

関連: 日産 ティアナ , 日産 ブルーバードシルフィ Text: 桃田 健史 Photo: 桃田健史/日産自動車
日本にない日本車「日産 アルティマ」

アルティマ、マキシマ、そしてティアナ・・・日産Dセグ・セダン3兄弟が誕生した2000年代

初代 日産 ティアナ 230JM[J31型:2003~2008]
【現行型(旧型)】日産 アルティマ[2012年モデル:北米仕様]日産 マキシマ[A35型 2011年モデル:北米仕様]

2000年代に入り、「日産 アルティマ」と「マキシマ」は当時のFF-Lプラットフォームを共用する事実上の兄弟車となった

そして2003年、「日産 ティアナ」が登場した。同車のデザイン開発は、台湾で日産が合弁事業をしていた(現在は日産の大手ディーラーの)裕隆汽車[ユーロン]内に設置された日産のデザインスタジオで基本構想が描かれた。この事実は、筆者が先日、NDC[日産デザインチャイナ・中国北京市]で同部門幹部から直接聞いて確認した。

中国、そして日本を含めたアジア圏での特化を目指した「ティアナ」は、北米市場重視の「アルティマ」、「マキシマ」とも事実上の兄弟車ながら、テイストとしては欧米/アジアの差を感じさせられたのだ。

そして2013年、次期「ティアナ」と「アルティマ」は統合されるのか?

日産自動車の新世代車両設計技術「日産CMF」(4+1 Big module concept) 概念図

さて、日産のCMFをご存知だろうか? これはコモン・モジュール・ファミリーの略だ。

クルマ全体を、エンジンコンパートメント、フロントアンダーボディ、コックピット、リアアンダーボディの4部位に分け、この順列組み合わせによって、セダン、SUV、ハッチバック、MPV(ミニバンなどのマルチパーパスヴィークル)を作り分ける設計・製造方法だ。2013年以降、世界市場で販売される日産、インフィニティ、さらにルノーの新型車で採用される。

このCMF導入は、世界市場で日産車ラインアップが統合されていくことを意味する。

そのなかで当然、「ティアナ」と「アルティマ」が事実上の同じクルマになることは、当然の成り行きだと思われる。

世界戦略Dセグメントセダンとして最良の答えは「ひとつ」しかない

日産 新型「アルティマ」[2013年モデル] リア周り

その場合でも、「ティアナ」と「アルティマ」の名称統合は難しいと思う。

今回NYショーで「アルティマ」という名前を継承した。また4月23日の北京モーターショーでは、Cセグメント世界戦略車の新型「シルフィ」がワールドプレミア。その壇上の隣に「ティアナ」があった。中国で高い認知度を誇る「ティアナ」という名称を、中国での次期モデル導入時に、いきなり「アルティマ」とするとは考えにくいのだ。

日産はいま、日本、アメリカ、英国、そして中国の4箇所にデザイン開発拠点がある。それら各所で、それぞれのトレンドや文化を含んだグローバル車の開発を進めている。そうしたなか、日産が「ティアナ」、「アルティマ」に求めているのは、中国市場向きとか、北米市場向きとか、日本市場専用車といった”狭い了見ではない

目指すモノは、グローバルで通用する、”日本メーカーらしさを十分に含んだ、真のセダン”だ

あの「ブルーバード」を原点として、世界各地向けに進化していった「ブルーバード・ファミリー」たち。時代は大きく変わり、これからは”ひとつのカタチ”に集約されていく。

”日本にない日本車”だった「アルティマ」は、次期「ティアナ」として日本でも、多くの人に愛されるセダンになるのではないだろうか。

日産 新型「アルティマ」[2013年モデル] インパネ周り日産 新型「アルティマ」[2013年モデル] リアシート日産 新型「アルティマ」[2013年モデル] パワートレイン日産 新型「アルティマ」[2013年モデル] リアビュー日産 新型「アルティマ」[2013年モデル] フロント
筆者: 桃田 健史

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