日産 新型シルフィ 新型車速報 ~「ブルーバード」惜しまれつつ、シルフィに一新~
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「ブルーバードシルフィ」から「シルフィ」に生まれ変わる
日産自動車は、3代目となる新型「シルフィ」を発表した。
初代、2代目と「ブルーバードシルフィ」としてブランドがユーザーに定着したことをふまえ、3代目よりモデル名を「ブルーバードシルフィ」から「シルフィ」とした。
これをもって半世紀以上続いた「ブルーバード」という車名は終わりを迎えたことになる。
新型「シルフィ」のコンセプトは「上質とくつろぎの本格派ジャストサイズセダン」。
上質で洗練されたデザイン、広く快適な室内、環境への配慮などが特長である。
エクステリアはLEDクリアランスランプを搭載したヘッドランプや流れるようなキャラクターラインを取り入れ、ユーザーが期待するシルフィらしさを追求し、ワンランク上のセダンから乗り換える人も満足できるよう優雅で上品なクルマに仕上がっている。
車両サイズは先代より大きくなっているが、スムーズで軽いステアリングとクラストップレベルの最小回転半径(5.2m)よって取り回しもしやすい。
また、新開発の1.8リッターエンジンを全社に搭載し、力強くスムーズな走りを実現すると共に、燃費が先代モデルより16%向上し、15.6km/L(JC08モード)となった。
全国希望小売価格(消費税込)は1,937,250円から。動力性能と燃費のバランス、また手頃な価格を維持するため、今回はアイドリングストップやスーパーチャージャーの採用は見送られた。
ターゲットは60代。10月に発売されたラティオも同世代をメインユーザーとしているが、ラティオがコンパクトなサイズと価格を重視するユーザー向けで、シルフィはより洗練されたデザインや上質なデザインを求めるユーザー向けと、それぞれターゲットをわけている。
なお、足腰が不自由な人はもちろんのこと、スカートや和服の女性でも乗り降りしやすいよう、助手席が手動で外側に回転するオーテック仕様「新型シルフィ 助手席回転シート」が設定されている。
日産自動車COOの志賀氏は、「国内市場の活性化は大きな使命。厳しい環境だが、新型シルフィの投入により、日産車の販売拡大に貢献するとともに、日本国内でセダン市場を活性化させる役割を担うことを期待している」と述べた。
また余談ではあるが、来年には三菱自動車と共同開発した軽自動車を発表するという話も飛び出した。
新型シルフィは、すでにアメリカ・カナダ・中国・タイにおいて、10月から順次販売を開始しており、グローバルセダンとして約120カ国で販売することになっている。
日中関係の悪化で中国での日本車販売が低迷していたが、まだマイナスではあるが、中国での販売も徐々に戻りつつある状況とのこと。
新型シルフィの登場で国内外の自動車市場が活性化されることに期待したい。
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