松田次生選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(2/3)

松田次生選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」
松田次生選手と愛車のR33 GT-R 松田次生選手と愛車のR33 GT-R 松田次生選手の愛車、R33 GT-R 松田次生選手の愛車、R33 GT-R 松田次生選手と愛車のR33 GT-R 松田次生選手と愛車のR33 GT-R 松田次生選手と愛車のR33 GT-R 松田次生選手と愛車のR33 GT-R 松田次生選手と愛車のR33 GT-R 松田次生選手と愛車のR33 GT-R 日産 R35 GT-R 2011年モデル 画像ギャラリーはこちら

電子制御の入っていない、古めのクルマの方が乗っていて楽しい

―35型、現行モデルはいかがですか?レースで乗ってるからいいかな、って感じですか?

いやいや、そういうわけではないですよ(笑)。

日産 R35 GT-R 2011年モデル

でも正直な話、最新型のGT-Rは、僕にとっては出来すぎちゃってるんですよね。完璧なんです。

おそらく一般ユーザーからするとトラブルもないし運転はラクだし、あんなスペックなのに簡単に操れるってことは大きな魅力だと思います。だけど僕らプロドライバーからすると、クルマが賢すぎちゃって。

33はクルマ自体にすごくクセもあるし、もちろんマニュアルトランスミッションだし、「操る楽しさ」を乗る度に実感出来るんですよ。それに乗ってる人も少ないですから、逆に目立っていいかなって(笑)。

―確かに現行GT-Rは、歴代GT-Rの中でも進化の振り幅が飛び抜けちゃってる感じはしますよね。コンセプトカーライクというか。

モータースポーツをやってる人間という観点からクルマを見たら、もう少し“難しさ”を残してくれてもよかったんじゃないかな、とも思います。それくらいすごく完成されてるし、ラフにアクセルを操作しても電子制御でクルマ側が調整してくれちゃう。コーナーもVDC(横滑り防止機能)が介入してきちんと曲がれるし。

例えば、僕らがポイントさえ教えたら、素人がサーキットで走ってもプロ顔負けみたいなタイムを出せてしまえたりするんです。こうなって来ちゃうとプロドライバーの存在ってこの先どうなってしまうんだろう、と不安になりますね(笑)。

―では現行Zはどうですか?マニュアル仕様もあるし、GT-Rに比べたら、いわゆる“スポーツドライビング”という楽しみ方がコンセプトとしても残されてると思うんですけど。

そうですね、そこの穴を埋めるのはやっぱりZなんでしょうね。

だけど、Zも電子制御がどんどん入って来てますから。そうなるとドライバーのやることがなくなっちゃって、寂しいなって思ってしまうんですよ。最近のクルマはみんなそうですね。

―そういう理由でチョイ古めのクルマに目が行っちゃうんですね?

それはありますね。10年前のクルマって、もちろんすでに電子制御ってモノは存在してたんですけど、今ほど確立されてるものじゃないですから。踏んだらリアは滑るし、トラクションもかからないから危ないんだけど、そこが乗ってて楽しいですよね。

ハラハラさせるクルマって、本当になくなりましたよね。だから安全面ではすごくいい時代だと思うんですが、サーキットを走るとなったら話はちょっと変わってきてしまうんです。競争という面に関して言えば、僕らの技術をもうちょっと生かせるクルマを残しておいてほしいな、という気持ちはありますね。

―ちなみに今、クルマって何台お持ちなんですか?

3台ですね。S15型シルビアと33型ZとこのGT-R。

―じゃあ、このGT-Rを買う時に先に候補だったシルビアも結局買っちゃってるんですね?

買っちゃってますね~。シルビアの方を先に買ってるんですよ、ほんとは。

―失礼ながら、なんでそんな似たタイプのクルマばっかり欲しくなるんでしょう?

似てるんですけど、全然違うんですよ!まずS15はドリフト用に買ったクルマだし、ZとGT-RはターボとNAの差があるので、走り味というか味付けが全然違う。しかもGT-Rは四駆ですしね。実は僕、これまで四駆のクルマって乗ったことがなかったんですよ。

―実際、四駆は如何でしたか?

松田次生選手の愛車、R33 GT-R

この33に関して言えば、四駆とは言ってもFRに近い挙動です。

重量配分もそういう風になっている。普段はあまりフロントに駆動をかけてなくて、ちょっと横滑りをしている、トラクションがないな、というときにはフロントのタイヤが回る・トルクがかかってくれるようになってる。だからいわゆる四駆という感じはしないんですけどね。

そこがまた面白い。なかなかいいクルマですよ。そういうのもあって、できることなら32、33、34と揃えたいくらい!乗り比べたいです。

―(笑)松田選手も結構なマニアっぷりですね!もしや荒さんの気持ちが・・・?

わかるんですよ~(笑)。

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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