荒聖治選手/今井優杏の「あなたの愛車教えて下さい!」(4/4)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
GT-R以外で気になるクルマは?
―話は戻りますが、他になにか気になるクルマはありますか?
う~ん、あんまりないんだよなぁ。でもね、そんな中でコルベットのZR1はメッチャいい!
―ええ?それまた意外な!コルベットですか!
もちろん欧州車に比べたら色んな部分はアナログだよ。だけどカーボンパーツをいっぱい使って、ものすごいパワーあって、ものすごい太いタイヤ付けて、単純じゃん。で乗ると楽しい!っていうね。サーキット走って速いかどうかは知らないけど、でもそんなことは問題じゃなくて、楽しくなれるクルマだと思う。
もちろんアウディなんかは洗練されてていい。完成度やクオリティから言えばアウディのRS5が今一番いいよ。あんなの他のメーカーじゃなかなか作れないんじゃない?
―RS5の、特筆すべきところはどこでしょう。
全体的な完成度の次元がすごく高い。サスペンションにしても、すっごく乗り心地がいいししなやかなんだけど、きっちりグリップしてるし、ロールするわけじゃない。その辺を自然な印象で全部出せるっていうのがすごいんだよね。
電子デバイスも効いてるんだけど、制御が入ってるのをドライバーに気付かせないんだよね。少なくとも俺はわからなかった。ただ『どんだけ速く曲がるの、このクルマ』って思った。
電子デバイスが介入することで不自然な動きしてるクルマってたくさんあるじゃん、その中でこの完成度はすごいと思う。
―とはいえ荒選手的にはやっぱり『手のかかる子がかわいい』んですよね(笑)
そう、昔憧れてて、当時買えなかったクルマ全部に乗ってやろうって思ってるから、今(笑)。
NSXとか、GTOとか。バブルの頃に出たクルマね。多分今乗ったらヒドいと思うよ!『遅っせ~!』みたいなね。でもね、そういうのも味わってみたいね。
―それもまた大人のクルマの楽しみ方ですよね。かつての自分を満足させるという。
そんな時代の中では昔も今も俺にとっては32GT-Rがいちばん輝いてたんだけど、その良さを再認識するためにもね、乗ってみたいなと。
―結局すべて32に着地するんですね(笑)
今井優杏の「取材後記」
自動車業界でも荒選手のGT-Rマニアっぷりは有名だそうで、GT-R専門誌にはなくてはならない存在だそう。
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