2009年下半期ベスト・バイ・カー/松下宏(2/2)
- 筆者: 松下 宏
【輸入車編】トータルベストカー/フォルクスワーゲンポロ
ポロに乗ると、ごく普通の1.4リッターエンジンを搭載したクルマなのに、なんでこんなにしっかりした走りを実現できるのだろう、という気持ちになる。
しっかりしたボディと、きちんと仕事をするサスペンションの組み合わせによる走りの味は、ポロ独特のものであるのと同時に、どの国産車にもないものだ。
改良されたエンジンと7速DSGの組み合わせによって優れた燃費性能を発揮し、居住空間も拡大した。さらに充実した安全装備や200万円そこそこの価格設定なども含め、トータルで魅力的なクルマに仕上がっている。
来年追加される1.2リッターの直噴ターボエンジンへの期待も大きい。
【輸入車編】ベストハンドリングカー/フォルクスワーゲン ゴルフGTI
ハンドリングだけでなくパワートレーンの良さも含めて、ゴルフGTIのパフォーマンスは相当高いレベルにあると思う。
新しくなった2リッター直噴ターボ仕様のエンジンは、155kW/280N・mのパワーとトルクを発生し、軽くアクセルを踏むだけでトルク感にあふれた余裕かつ十分な走りを味わわせてくれる。
足回りは、GTI専用のスポーツサスペンションと17インチまたは18インチタイヤが組み合わされ、優れた操縦安定性を発揮する。
かなり硬めの足回りだが、ワインディングでは楽しくて仕方ないと思うくらいの安定感があり、それでいて硬すぎることがないので日常ユースにも使える乗り味だ。リニアなステアリングフィールもとても気持ち良いものだ。
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