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イベントレポート 2009/8/10 18:00

日産先進技術説明会 vol.3 次期型フーガに搭載予定の先進技術 編(3/3)

関連: 日産 Text: 岡本 幸一郎 Photo: オートックワン編集部
日産先進技術説明会 vol.3 次期型フーガに搭載予定の先進技術 編

快適装備もお忘れなく

以上が、次期型フーガに搭載が予定されている走りの先進技術だが、やはりプレミアムセダンだけに快適装備についても一通り触れておこう。

フォレストエアコン

自動車の室内は、人工的で過酷な環境でありストレスがいっぱいだ。それを自然環境に近づけることで、ストレスの元を取り除くのが狙い。

車内の空気をクリーンに保つ機能に加え、森林の空気を構成する風、温度、湿度、香りに着目して開発された世界初のエアコンが、クルマの中を心地よい空気で満たし、快適なドライブにいざなってくれる。

中でも印象的だったのは、ダッシュボード上に設置されている送風口(アッパーベント)とインパネの吹き出し口(フロントベント)の風量をランダムに制御することで、そよ風のような自然な感覚の風を送る「ゆらぎ風」と、人がリラックスする森の空気の成分からヒントを得た「アロマ」の組み合わせだ。

今回はじっくりとは体験しできなかったが、日産の説明によれば「ゆらぎ風」と「アロマ」の組み合わせは、諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授との共同研究の結果を応用し、「書をしたためる」「お茶を点てる」と同様の緊張感がほぐれ、適度にリラックスした状態にする効果が期待できるとのことだ。

後席乗り心地コンセプト

ショックアブソーバー車内で字を書く

初代フーガはカタログモデルに19インチタイヤ装着車を設定して話題となった。

日産としては、「乗り心地OK!」と判断して市販化にGOサインを出したのだろうが、実のところ、走りはいいものの、ユーザーからの乗り心地の評判はあまり芳しくなかった。

そこで次期型に向けて、実のある改良が行なわれるようだ。走行中に後席の乗員が「読む・書く・眠る」ことができるよう、周波数の低い、体の大きな揺れと、周波数の高い背中や足で感じるゴツゴツとした振動を抑える技術を開発。

まずは、従来よりも流路を増やした、周波数感応型のダブルピストンショックアブソーバーが貢献する。さらに、新開発の高減衰ウレタンにより、人体の揺れを半分にし、そして柔らかなスラブウレタンでゴツゴツした振動の伝達を抑制するシートが寄与する。

後席シートについて、まず座った瞬間に、従来型の「点」から、次期型では「面」で身体を支える感じとなり、印象がずいぶん異なることに気づく。

そして走行するクルマの後席で字が書けるかどうかを試したが、身体の振動の仕方がだいぶ違って、次期型車ではちゃんと書けるのに、従来型は幼児の落書きのようになってしまった・・・(苦笑)。

高触感内装コンセプト

内装の説明を受ける岡本氏

単に高級な素材を用いるだけでなく、乗員が触れるすべての場所に心地よい素材が採用される。

人間の感覚を解析した結果、人間の「指」のような感触が最適ということが判明。同じ柔らかさと、乾湿感(しっとり感)や粗滑感(なめらか感)を再現することで、居心地は劇的によくなるという。

次期型では、プレミアムセミアニリンレザーによるシート、新素材「ソフィレス」を用いたアームレストや、特殊素材の使用やシボの入れ方を工夫したインパネやアシストグリップなど、各部にこのコンセプトが採用される。実際に触れてみると、たしかに不思議なほど心地よい感覚が得られた。

以上、次期型フーガに採用予定の代表的な先進技術をいくつか紹介してきた。こうして先進技術を体験し、技術者から直接話を訊ける機会を得て、日産では独自の視点から自動車の付加価値を高めるための研究をし、その実用化のために微に入り細にわたって惜しみない努力をしていることがうかがい知れた。

ここで紹介したものにとどまらず、数々の先進技術がパッケージングされる次期型フーガの登場はまもなく。大いに期待が持てそうだ。

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