日産先進技術説明会2009 vol.1 EV(電気自動車の技術)編(2/2)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
ゼロエミッションおよびEVの技術 ~急速充電デモンストレーション~
EV-11/EV-12での走行中に急に雨が降ってきたため、急速充電のデモンストレーションは、仮設テントの中で行なわれた。
ちなみに、急速充電器の設置コストは今のところかなり高価で、車両代にも匹敵するほどらしいが、車両と同じく助成制度もある。 こうした形の充電ステーションが、今後各地にできていくという。
参考まで、LEAFの場合、普通充電であれば満充電には約8時間かかるところを、急速充電器なら30分で約80%まで充電できるという。 ちょっと気になったのは、個別のロックができないことだ。
ちょっとした食事や買い物など、充電したまま少し場所を離れたときに、悪意のある人間が電気ドロボウしようと思ったときに、できないことはないのだ。このあたり何らか対策を講じるべきだと思う。
ゼロエミッションおよびEVの技術 ~非接触充電デモンストレーション~
EVも電動シェーバー等のような非接触充電の研究も進められており、ゆくゆくは実用化されるはずである。
路面に設置した一次側給電コイルから、車両の二次側給電コイルに電磁誘導により電気エネルギーを供給するという仕組み。
具体的には、一次側給電コイルに電流を流すと発生する磁束が二次側給電コイルを貫き、この磁束が変化すると二次側給電コイルに電圧が発生するというロジック。
この現象を利用して非接触状態で電力を送ることが可能となるのだ。 ただし、非接触充電は接触式充電よりもだいぶ効率が悪く、トラブルの可能性も増える傾向にある。
よってEVのように比較的大きな電気を充電し、普通に使えるようにするまでには、まだかなり時間を要すると思われるが、接触式よりもはるかにラクに充電できるようになるのは確実なので、期待したいと思う。
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