日産が自動運転技術を急加速!日本の自動運転車開発は本当に世界一なのか?(2/2)

  • 筆者: 桃田 健史
  • カメラマン:桃田健史/オートックワン編集部
日産が自動運転技術を急加速!日本の自動運転車開発は本当に世界一なのか?
一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー 一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー 一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー 一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー 一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー 一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー 一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー 一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー 一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー 一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー 一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー 画像ギャラリーはこちら

「自動運転」へ自動車メーカーの進む方向性が明確に

「自動運転社会の実現に向けて」シンポジウム「自動運転社会の実現に向けて」シンポジウム

以上のように、自動運転について日本としての動向、さらに世界の動向を十分に理解した上で、「自動車メーカーはどうするのか?」という流れになった。

登壇したのは、日産自動車/電子技術/システム技術開発本部で先進的運転車支援(ADAS)の先行技術開発部長を務める、飯島徹也氏だ。

同氏の講演は、前半では以下の通りだ。

・社会課題解決のため、「ゼロエミッション」と「死亡事故ゼロ」を目指す。

・そのための主力技術は、「電動化」と「知能化」

・これら二つを融合させるため、「インテリジェントモビリティ」、「インテリジェントパワー」、「インテリジェントインテグレーション」の3つの領域を考慮

・「インテリジェントモビリティ」のなかでは、予防安全と衝突安全について「セーフティシールドコンセプト」を推進。これは、クルマの周辺をいくつかのバリアで囲んで、できるだけ早く事故の危険性を下げるシステム。

・こうした運転支援システムは、日産として20年以上にわたる開発の歴史がある。その具体例として、「スカイライン」を事例として、2007年から導入のディスタンスコントロールアシストなどの機能を説明。

以上を踏まえた上で、2020年までのロードマップを示した。

それによると、2016年中に高速道路の単一路線での自動運転の量産化。2018年までに自動車線変更などにより、高速道路での複数車線での自動運転を量産化。そして、2020年までに一般道での自動運転を量産化するという。

交通社会と調和する自動運転を目指したい

一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー一般道の自動運転テストを行っている日産自動運転カー

公開した動画では、アメリカのフリーウェイと一般道、また日本の高速道路と一般道を走行する「リーフ」を使った自動運転実験車の走行風景を紹介した。

そして、2016年中の高速道路・単一路線での自動運転の量産化についての具体的な内容については「近いうちにお目にかけることができる」(飯島氏)と言うに留めた。

また、2020年の量産化を目指す一般道での自動運転で、技術的な挑戦としては、(1)白線のない交差点内での動きの制御、(2)道脇に駐車車両がある場合、それを避けるために、センターラインを越えて走行するための制御、(3)歩行者や自転車など、様々な道路使用者がいるなかを、安全に走行するための制御、そして(4)道が混雑している場合、周辺のクルマとの距離が近くなり、周囲の見通しが悪くなるなかで情報を収集するための制御、以上の4点を挙げた。

別の視点では、ドライバーの運転をプロファイリングして、それぞれの好みに合わせた運転パターンでの自動運転も検討しているという。

そして最後に「交通社会と調和する自動運転を目指したい」と、講演を締めくくった。

国と自動車メーカーの自動運転に対する取り組みの実態がよく分かる、良いシンポジウムだったと思う。

[Text:桃田健史]

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筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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