日産 新型スカイライン(ハイブリッド) 新型車解説 [2013年フルモデルチェンジ]/渡辺陽一郎(2/3)

日産 新型スカイライン(ハイブリッド) 新型車解説 [2013年フルモデルチェンジ]/渡辺陽一郎
日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type SP(2WD)」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」 日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」 画像ギャラリーはこちら

ワイド化されて、よりフーガに近づいた印象

日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type SP」
日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID  Type P」日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」

新型スカイラインの外観は、先代型と同様にボンネットが長い、後輪駆動らしいセダンだ。

全長は4,790mm(タイプSPは4,800mm)で、先代型の4,780mmとほぼ同じ。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)も、プラットフォームを共通化したこともあり、2,850mmで変化はない。

しかし、全幅は1,820mmになり、先代型に比べて50mmワイド化された。全高は2WDが1,450mmだから10mm低い。外観には全幅の拡大が大きく影響している。フェンダーの周辺などはボリューム感が強まった半面、「全幅が1,800mm未満の大排気量セダン」という持ち味は失われた。先代型とはスカイラインの位置付けも変わり、フーガに近づいた印象を受ける。

日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」

インパネ周辺のデザインは先代型の延長線上にあるが、中央には上下に2つのディスプレイが備わる。上側はカーナビなどの表示機能で、下側はタッチパネル。カーナビ/エアコン/オーディオなどの操作が可能だ。

さらにその下側には普通のスイッチも配置され、使用頻度の高い機能は操作がしやすい。フロントシートはバックレストの形状を工夫して、背骨の曲線に合わせて体をサポート。リアシートの居住性は、ホイールベースの数値も変わらず基本的には先代型と同程度だ。

ただし、リアシートの膝先空間は20mmほど広がり、座面も最適化されたので大腿部のサポート性は良好。ボディサイズを考えるとリアシートは少し窮屈だが、大人4名の乗車に支障はない。

日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID Type P(2WD)」日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」日産、新型「スカイライン 350GT HYBRID」

日本では、燃費が良くトルクの太いハイブリッドモデルが最適

エンジンは前述のように、V型6気筒3.5リッターのハイブリッドのみを搭載する。北米市場にはノーマルタイプの3.7リッターエンジンも用意されるが、日本では1種類のみだ。基本的にはフーガハイブリッドやシーマと同じタイプ。後輪駆動のメリットを生かし、車両の前方からエンジン/モーター/7速ATの順に連結される。

エンジンとモーターの間にクラッチを介し、モーター駆動のみで走る時はエンジンを切り離すことが可能だ。抵抗を減らして燃費の向上に貢献する。駆動用の電池にはリチウムイオンを使う。ハイブリッドといってもV型6気筒の3.5リッターだから、動力性能は余裕タップリ。エンジンとモーター駆動を合計したシステム最高出力は364馬力に達する。

北米仕様のインフィニティQ50同士で3.7リッターのノーマルエンジンと乗り比べを行ったことがあったが、ハイブリッドは実用回転域の駆動力が高い。軽くアクセルを踏み増した時は、モーター駆動も加わって滑らかに速度を上昇させる。逆にノーマルエンジンは高回転域の吹け上がりが鋭い。今の国内市場を考えると、ハイブリッドが最適だろう。

ハイブリッド以外なら、最大トルクが35~40kg-mに達するクリーンディーゼルターボ、あるいは2リッタークラスのガソリンターボでないと、燃費と環境性能の面からユーザーの評価を受けるのは難しい。

JC08モード燃費は、2WDの標準仕様が「18.4km/L」タイプPとSPが「17.8km/L」になる。フーガハイブリッドの「18km/L」に少し勝り、レクサスGS450hの「18.2km/L」と同等だ。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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