日本版コンシューマレポート-日産 セレナ ユーザー試乗レビュー-(4/6)
- 筆者: 桃田 健史
セレナのユーザー評価・レビュー/ドライビング
上記のように、「実物より大きなクルマに乗っている感じがした」46.7%、「視界が良く、運転が楽だった」50.0%。これが「セレナ」の真髄だ。
また、「試乗前後のイメージ」でも「変わった」が17%と少数派だ。その「変わった」の回答の理由でも、ポジティブ(肯定的)とネガティブ(否定的)が半分ずつだった。
さらに、走行性能では「スポーティ」が2.7点と低い。30代では2.4点とかなり厳しい意見だ。
それでも、総合的な「セレナ」の評価は高い。
筆者の試乗感想としても、インテリア以上に走りには「時代を強く感じる」。発売時期と連動して、「ノア・ヴォクシー」とは半世代、「ステップワゴン」とは一世代、走りの違いを感じる。
端的に表現すれば、トラッキー(=ピックアップトラックや小型商用トラック等のトラックっぽい)な動きだ。下りのワインディングでは「重いクルマ」という印象を抱く。
ただ、通勤・通学、高速道路での定速での長距離移動では、ズッシリ感が優先し、重厚なイメージの外観を持つ「セレナらしさ」が強調される。こうした諸々の事情を、ユーザー側は十分認識しているようだ。
つまり、見た目通りの走り、期待通りの走り(=期待していなかった部分は切り捨てて)という結果だと思う。
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