日産 リーフ プロトタイプ 試乗レポート/竹岡圭(3/3)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:オートックワン編集部
リーフとドライバーをつなぐコミュニケーションは「携帯電話」
「EVIT」と総称されているこれらのシステムは、リーフに乗っているときはもちろん、リーフから離れているときも、リーフとつながれるシステムなのだ。
まずEVというと、航続距離、電池残量、充電スポットなどが、どうしても気になる項目としてあげられる。
リーフはあとどれくらい走れますよ!という航続表示をメーター内のkm表示だけでなく、ナビの地図上に今いる場所から360度グルリと円表示で、どこまで走れるか示してくれるのだ。
目的地までこれで足りないようならば、同じくナビ上に表示される充電スポットに立ちよればいい。この充電スポット、現在日々スゴイ勢いで建設が進んでいるが、これらの更新情報もグローバルデータセンターからダウンロードできる。
充電スポットの増設に地図が追いついてくれるから、どんどんドライビングスポットやドライブルート、行動範囲を広げられるというワケなのだ。
ちなみにこの充電スポット、200V充電や急速充電器など、どんな充電施設があるかも表示してくれるので、その場に応じて対応できるのが嬉しい。
さて、途中で充電に立ち寄ったとしよう。充電の合間にお食事やお買い物でも、といったシーンだが、どれくらい充電に掛かるのかいちいち時計を見ているのはわずらわしいものだ。
リーフならあらかじめ設定しておいた、携帯電話に充電完了のお知らせが届く。走り出す前にエアコンでちょっと涼しくしておきたいな~、なんていうときも携帯電話から操作が可能だ。至れり尽くせりの快適ドライブが楽しめてしまうというワケで「おもてなし感」は文句ナシである。
そして、ただいま~とオウチに帰ったら、また充電するところだが、どうせなら深夜電力で節約したいところ。
その場合は充電タイマーが設定できる。普段わりと規則正しい時間で生活している方ならば、充電タイマーはもちろん、走り出す前のエアコンタイマーも設定できるので、毎日通勤にという使い方にはタイマーは非常に便利な機能。
さぁ明日に備えて寝ようかなぁ・・・、なんていうときに「あれっ?帰ってきた時、あまりに疲れてたのでボーッとしてたんだけど、リーフをコンセントにつないだっけ?」なんて不安になることもあると思う。出掛けるときに「ホントに鍵かけたっけ?」と、不安になってしまうのと同じ現象だ。
そんなときに、いちいち見にいくのは意外にわずらわしいものだが、そこはリーフ君、プラグにつなぎわすれていた場合は、プラグの「つなぎ忘れ通知」というものを送ってくれる。また毎日決まった時間にクルマを使うワケじゃないという人は、携帯からも充電量が確認できたり、プラグにさえつないでいれば、リモート充電開始の指示も出せる。
そう、いつの間にか私がリーフ君と呼んでいるように、気付いた時には本当に身近な携帯電話のような存在になっているのだ。
言ってみればこれはEVの醍醐味のひとつ。クルマには興味がないんだよねぇ・・・というi-Phoneやi-pad世代にも、i-carとして受け入れられるかもしれない。
一日中ツィートしちゃってる気分でリーフから離れられなくなっちゃうなんていう現象も起こるかもしれない。
ちなみに私の場合、目的地で降りたら、最寄の駐車場までリーフ君が勝手に自走。用事が済んで携帯電話で呼び出すと、リーフ君が迎えに来てくれるなんていう機能があったらいのになぁ~なんて、ついつい思ってしまった。
だって都内で駐車場探すの大変なんだもん!!!
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